■40代で発達障害と診断されたさかもと未明さんが、治療の過程で知った「生きづらさ」の正体
難病である膠原病を抱えながら、40代で「発達障害(アスペルガー症候群、ADHD)」という診断を受けた、漫画家・作家さかもと未明さん。
片づけられない、落ち着きがない、コミュニケーションがうまくいかない、空気が読めない、音に敏感……子どもの頃からの「生きづらさ」の正体と向き合うことになり、診断と治療にあたった星野仁彦先生のもと、発達障害への理解を深めていきました。
さかもとさんを苦しめていた発達障害とは?
アスペルガー症候群の特徴のひとつに「共感力の欠損」があります。何気ない一言で、誰かを怒らせてしまったり、傷つけてしまったり。そんなことの繰り返しから、さかもとさんは。親や友達との溝を深め、孤立していったのです。
さらに、こだわりが強く、感覚(知覚)が過敏という特性が、「空気が読めない」という集団の中での生きづらさにつながっていきます。
こんな傾向がきっかけになって、うつや依存症、パニック障害など二次障害を起こすこともあります。さかもとさんの主治医である星野仁彦医師も、「生きづらさ」を放置せず、受診してみることが大切といいます。
出典元:https://kurashinohon.jp/1092.html
マンガ/さかもと未明
漫画家、作家。1965年神奈川県に生まれる。玉川大学英文科卒業後、商社勤務を経て漫画家に。その後、評論活動やテレビ出演も多くコメンテーターとしても活躍、歌手デビューも果たす。2007年に膠原病と診断され、発達障害だったことも明らかに。著書に『神様は、いじわる』(文春新書)、『どん底力! 失意の底から這い上がるための29の方法。』(マガジンハウス)、『女子のお値段』(小学館)、『まさか発達障害だったなんて 「困った人」と呼ばれ続けて』(PHP新書、星野仁彦氏との共著)、『マンガローマ帝国の歴史』(講談社)など。
『奥さまは発達障害』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。