■どんな髪質、顔型でも必ず似合うプロがすすめる、"若見え王道ボブ"
髪が細くコシがない、根元がペタンとしている、うねりがでてきた……など年齢を重ねるとともに変化する髪質。最近スタイリングがしっくりこなくなったなと感じることはありませんか? そんな女性の髪の悩みを解決してくれるのが、テレビや雑誌で話題の「えがお美容室」創業メンバー、テルイタカヒロさん。今回は髪の悩みをプラスに変えてくれる黄金スタイルを教えていただきました。
10年続けていたロングヘアを半年前に肩の長さに切りました
「短くしたらボリュームが出ると思っていましたが、シルエットが四角くなり、逆に全体にペタンとなり髪が貧弱に見えて悩んでいます」平河みえ子さん(50代)
広がりがちなサイドが頭を大きく見せてアンバランスに
耳から下の髪の重さで、頰からあごがたるみ顔が大きく見えがちに。髪の長さがほぼ同じで、動きがなく、ツヤのなさと毛先の傷みが目立ちます。
四角いシルエットが老け見えの原因でした
あごよりも下の長さの髪型は、四角くなった顔を囲み、たるみが強調されがちに。さらに、頭頂部の毛量も貧弱に見え、髪に流れや動きがないため重い印象になります。
年齢を選ばない、これが、“若見え王道ボブ”
年齢を重ねると、次第に長めの髪はボリュームのなさを強調して、似合わなくなります。今こそ、少し短めのボブヘアがおすすめ。
1:1が黄金比! “若見え王道ボブ”のポイントは、ひし形シルエット
1.頭頂部/両目の黒目の間にボリュームが出るようにバランスをとる。
2.サイド・後頭部/鼻先の延長線上より2cmくらい高い位置をボリュームアップ。
3.こめかみ/前髪をこめかみの位置からサイドに流すと、顔と髪が自然になじむ。
4.えり足/やや短めにすると、シルエットが整い、顔のたるみが気にならなくなる。
「平面的な印象がなくなりました。髪にも自然な動きが出て、気になっていた顔のたるみも心なしかすっきり見える気がします。気持ちも若返りますね」(平河さん)
“若見え王道ボブ”を自分でスタイリング
1.セルフケアではトップのボリュームに着目して
カーラーを用意。黒目と黒目の間にカーラーがくるように、巻きます。“若見え王道ボブ”であれば、カーラーが4本あればOKです。
2.基本は後ろ向きに、後頭部上までカーラーを
前髪がない場合は、すべて後ろ向きにカーラーを巻いていきます。毛先だけでなく、根元が立ち上がるようにしっかりめに巻くことが大事です。
3.少しキープ力があるヘアクリームを手になじませて
クリームタイプのスタイリング剤(ヘアクリーム、ヘアワックス)を使います。少し毛束感やホールド感が出るものを選んで。大豆大を手にとり、両手をすり合わせて両手のひらにクリームをなじませます。
4.両手をえり足から差し込んでクリームをなじませる
クリームがついた手で、えり足から髪を上にかき上げます。両手のひらを開いて、髪が乱れるぐらいダイナミックにかき分けましょう。
5.サイドも両手を差し込んで毛流れをつくる
両サイドにも手のひらを差し込んで少し後ろに流すようにして整えます。手のひらを地肌につけず、毛先を動かすようにするとふんわり感がアップします。
6.サイドの毛先は指に残ったクリームで整えて
サイドや動かしたい毛先は、指に残ったクリームで毛先をつまむようにして動かします。ヘアクリームを再度つけると重くなるので、指に残ったもので十分です。
シニア世代専門の美容師の第一人者。2018年1月にオープンしたシニア世代専門の「えがお美容室」創業メンバーの1人。年齢を重ねた人の髪の悩みを分かってくれて、解決してくれるという評判を聞き、お客様は北海道から沖縄まで全国各地からやって来る。特にグレイヘアのヘアカラーとスタイリングに定評があり、顧客満足度の高い技術を提供している。
『髪型を変かえれば若返る! シニアビューティヘア』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。