削って快感! 贈って喜ばれる!
大好評・講談社のスクラッチシリーズに、新たに『ルドゥーテのバラ』が登場しました!
ルドゥーテとは……
──ピエ-ル=ジョゼフ・ルドゥ-テ:1759年 - 1840年。ベルギーの画家・植物学者。「花のラファエロ」「バラのレンブラント」とも呼ばれる。バラ好きなナポレオン1世の皇后ジョゼフィーヌのもとで活躍し、ジョゼフィーヌの死後、植物画の最高傑作といわれる『バラ図譜』を刊行。──
ボタニカルアートに興味がある人もない人も、一度はその美しいバラの絵を見たことがあるはずです。
精密かつ高貴なバラの姿に癒(いや)されますよね……。
届いたスクラッチカードの箱は手のひらサイズのB6変形判。
とても扱いやすい+収納も便利なちょうどいいサイズ感。
ドキドキしながら箱を開けると、6枚の黒いスクラッチカードが出てきます。
線が多くて難しそうですか? 大丈夫です。始めてみると、集中してあっという間に1枚削り終えてしまいます。
そして左がスクラッチペン。右はなぜか……封筒?
この封筒の理由が、後でじわじわと納得できます。
では早速削ってみましょう!
『ラクして楽しい・美しいポイント』は3つ!
1.誰でも簡単、削るだけの作業!
色のセンスがなくても、多少不器用さんでも大丈夫。スルスル削るだけでアーティスティックな1枚が簡単に完成します!
2.用意する道具はほとんどなし。
シートと付属のスクラッチペン、そして最低限ティッシュペーパーくらいがあればすぐに始められる気軽さ。
削りカスをより綺麗に払うために、コットンパフや化粧筆、綿棒などがあると仕上がりがより美しくなります。
3.どんな風に削るかは自由! 自分だけのオリジナル作品に仕上がります。
・細い線にするか、太い線にするか
・どこを削るか削らないか
・下絵にないオリジナルの線や面を削る などなど……全て自由です!
今回は特に「オリジナルの線や面を削る」に注目して進めてみたいと思います。
スクラッチペンはとても削りやすいんですよ! 塗り絵ができる子どもから扱えると思います。
黒いインク部分はとても柔らかく、ペンでなぞるだけですーっと削れます。
ペンを垂直に立てると細く繊細な線が……。
そしてペンを横に寝かすと広い面が削れます。
削りカスは、コットンパフや化粧筆、綿棒などがあれば最強に綺麗になります。
こうして完成した1枚目がこちらです。線の内側だけを削って、漆黒にルドゥーテのバラが浮かび上がりました。
美しい!
でもこれ、一番シンプルで簡単な手法なのです。簡単なのにこれだけの完成度の作品ができるなんて、ルドゥーテの力とスクラッチの組み合わせは最強ですね……!
額縁に入れて部屋に飾ったら、自分も癒されるしお客様にはきっと驚かれることでしょう。
続いてバラのリースは線だけ削ってみます。
そしてメリークリスマスの文字を入れたら……。
花部分が黒バージョンのリースの完成です。
線のグラデーションが効いています。
オリジナルの文字を入れることによって贈り物感が出てきたと思いませんか? そう、最初に出てきた封筒に入れてクリスマスや新年や誕生日のカードにすれば、あっと驚く素敵なプレゼントに早変わり!
カード1枚だけを贈ってもいいですし、箱ごと「削ってみて!」とプレゼントしても喜ばれそうですね!
だんだんと応用編にいきます……。
今回は「どんな風に削るかは自由! 自分だけのオリジナル作品を」に焦点を当てて強気で試してみます。
手とペンで削るだけではなく、定規を登場させてみました。下絵とは関係ない直線を削ってみます。
チェック模様に削ると、アート色とコントラストが強い作品の完成です!
下のバラの絵がとにかく美しいので、派手な削り方をしても、バラがそれに負けず浮き上がってくることがわかってきました。
ルドゥーテのバラの包容力と底力おそるべし。
さあ、オリジナリティを求めてどんどんやっちゃいます!
なんということでしょう、次の作品は文字を削ってみました。
粗削(あらけず)りの文字。ものの2~3分で完成です。インパクトがすごい。
下にバラの絵が隠されているという、なんとも美しくロックなプロポーズの手紙。
贈られた彼女は全部削って「YES!」と書いて贈り返す……なんてロマンチックなやりとりが発生するかもしれませんね。
これで最後です。講談社やルドゥーテのファンのみなさまに怒られないか、ドキドキしながら削りました(笑)。
植物画の最高傑作であるルドゥーテの『バラ図譜』と、現代日本の「萌え絵」の融合がここに……!!
最初の何本か線を描いた時点で「これ絶対失敗だ。ボツだ」という気持ちしかなかったのですが、描き終えて俯瞰(ふかん)してみると……これはこれでありな気がしてきましたよ。
イラスト本来のペンの白黒反転で、髪に透ける美しいバラ。このスクラッチだからこその表現。
軽快なイラストの背景に、大きな存在感のある精密で鮮やかなバラの花。
なんだろう、すごく新しいかわいさ。
いかがでしたか?
このスクラッチの持つ、どこまでも自由な表現を受け入れてくれる器の大きさをお伝えできたら幸いです。
講談社では2019年1月31日まで、スクラッチのInstagramフォトコンテストを実施しています。
詳しくはこちら(http://news.kodansha.co.jp/7104)をご覧ください。
もちろん『ルドゥーテのバラ』も対象書目です。
大賞はなんと3万円(QUOカード)!
楽しく削って応募しちゃいましょう。
私もルドゥーテ×萌え絵で応募してみようかなあ……。
レビュアー
一級建築士でありながらイラストレーター・占い師・芸能・各種バイトなど、職歴がおかしい1978年千葉県生まれ。趣味は音楽・絵画・書道・舞台などの芸術全般。某高IQ団体会員。今一番面白いことは子育て。