■なじみの料理もおもてなしの一品に! 料理家 藤野嘉子さんの「車麩のすき煮」レシピ
秋がたけ、里山から味覚の便りが届くと、親しい人を招いて賑やかに食卓を囲みたいものです。
『講談社版 2019 お料理家計簿』の巻頭特集ページでは、料理研究家、藤野嘉子先生の「四季のおもてなし献立」として、迎春の宴に華を添える酒肴にはじまり、旬の食材を使った献立を掲載しています。
おもてなし料理となると、つい気を張ってしまいがちですが、家庭ならではの料理で一工夫。奇を衒(てら)わず、なじみの料理で旬の恵みを堪能してみてはいかがでしょう。
車麩のすき煮
材料(4~5人分)
車麩……5個(小さい場合は6個)
牛切り落とし肉……300g
玉葱……1 1/2個
しめじ……150g
春菊……1わ
サラダ油……大さじ1弱
砂糖……大さじ2強
醤油……大さじ3
みりん……大さじ3
酒……大さじ1 1/2
だし汁……C1 1/2
作り方
①車麩は、たっぷりの水でもどす。半分に切り、両手ではさんで軽く水けをきる。
②牛切り落とし肉は食べやすい大きさに切る。
③玉葱は1cm幅のくし形に切る。しめじは石づきを切り落とし、ほぐす。
④春菊はサッとゆで、水にさらす。水けを絞り、3cm長さに切る。
⑤大きめの鍋にサラダ油を温め、牛肉を炒める。半分色が変わったら砂糖を加える。サッと炒め、醤油、みりん、酒、だし汁を加える。
⑥沸騰したら①と③を加え、ふたをして中火で10分ほど煮る。
⑦器に盛り、④に煮汁をからめて添える。
ゆでは春菊は、鮮やかな色を生かすために煮汁の中で煮ないでからめるだけにします。
料理研究家。学習院女子高等科卒業後、香川栄養専門学校製菓科入学。在学中から料理家に師事。フリーとなり雑誌、テレビ(NHK「きょうの料理」)、講習会で料理の指導をする。「誰でも簡単に、家庭で手軽に作れる料理」「自然体で心和む料理」を数多く紹介し続け、その温かな人柄にファンも多い。夫はフレンチレストラン「カストール」のシェフ、藤野賢治氏。
•『生き方がラクになる 60歳からは「小さくする」暮らし』(講談社)
『講談社版 2019お料理家計簿』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。