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2018.07.25

特集

【冷蔵庫】冷蔵室は7割以下、冷凍室は7割以上の収納が効率&節電効果大!

■家事がラクになる! すっきり「見える」冷蔵庫4つの法則

簡単で食材をムダにしない、工夫いっぱいのレシピでテレビや雑誌で大活躍の料理研究家・島本美由紀さんは、“冷蔵庫のスペシャリスト”でもあります。たくさんある著書の中でも『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』は、冷蔵庫の使い方、作りおきレシピや保存法、お掃除や手入れのしかたまで内容充実の1冊。今回は、この本から冷蔵庫を使いこなす“基本のき”であり、家事をぐ~んとラクにするために最も大切な「3つのポイント」を教えていただきます。

たった3つ、ポイントをおさえて実践するだけ。なにかとごちゃごちゃしがちな冷蔵庫の中はもちろん、キッチン全体もすっきり整うマル秘テクニックです。「見える」「まとめる」「取り出せる」のポイント別にシリーズでお届けします。(3回シリーズ)

「見える」4つの法則で、ごちゃごちゃからすっきり冷蔵庫へ

冷蔵庫は、ものを「入れる」だけでなく「使う」ことを目的に保存しておく場所です。モノが行方不明になったり、使い忘れたりするのは“なんとなく入れる”が習慣になっているから。ドアを開ければ、モノの所在すぐわかる「見える」冷蔵庫には、4つの法則があります。「うちの冷蔵庫は使いにくい」と感じているなら、まずは「見える」から取り組んでみましょう。

【見える法則1】庫内の収納率「7割ルール」ですっきり&節電

冷蔵庫は、冷気を循環させてそれぞれのスペースの適温を保っています。モノを詰め込みすぎると冷気の循環が悪くなるうえに、庫内が暗くなってよく見えません。とくに保存の主力になる冷蔵室、冷凍室の収納は「7割」を意識すると、庫内がよく見えて、冷気が効率よく循環するので節電にもなります。

冷蔵室は7割以下でゆったり収納

見た目の大まかな感覚でOK。棚の横幅を3等分して、3分の1のスペースをあけるのが目安。とくに、冷気の吹き出し口、照明の前や近くにモノを置かないことが大切。

冷凍室は7割以上でしっかり収納

逆にモノが少ないと電気代が余計にかかるのが冷凍室。7割以上のスペースを埋めたほうが、余分な電力を使わず、節電効果がアップ。ただし、無造作にモノを入れると、ムダな空間ができてさほどモノが入らず、取り出すにも大変なので注意して。仕切りや「立てる収納」など入れ方でスペースを効率よく使う工夫が大事。

【見える法則2】中央をあけて見通しよく! 「7割ルール」もラクに維持

たいていの冷蔵庫は、吹き出し口も照明もセンターについています。中央をあけておけば、庫内全体が見通せて、冷気の流れや明かりを遮ることもなく、冷蔵庫が使いやすくなります。

冷蔵室下段は広くあけるのがポイント

よく目につく、出し入れしやすい場所は、モノが溜まりやすい“危険ゾーン”。7割ルールを維持するうえでも、中央はあけるよう心がけて。ホールケーキの箱や作った料理を鍋ごと入れるなどフリースペースとして活用できるのも便利。

【見える法則3】モノをまとめる、作りおき保存には中身が見える入れ物を使う

容器は同じモノで統一したほうがスペースを効率よく使えます。下ごしらえした食材や作りおきした料理を保存する容器は、透明プラスチックやガラス製がベター。中身がすぐにわかるので、迷わず取り出せて使い残し、食べ忘れも防げます。

【見える法則4】“指定席”を決めれば、出し入れしやすく、保存性もアップ

保存場所を決めて、使ったあとは必ず定位置に戻す習慣をつけましょう。使い忘れや二重買いの防止、ストックの管理、掃除もラクにできます。

“指定席”があれば作りおきの食べ忘れも防げる!

作りおきや常備菜は、よく目について出し入れしやすい場所を“指定席”に。空になった保存容器は、次に使うまでこの“指定席”に空のまま入れておいてOK。

島本美由紀(シマモト・ミユキ)

料理研究家。ラク家事アドバイザー。手軽に作れるおいしいレシピを考案。料理だけにとどまらず、家事全般のラク(楽しくカンタン)を追求する「ラク家事アドバイザー」としても活動。冷蔵庫と食品保存のスペシャリストとして、調理の時短テクニックや整理収納アドバイザーの資格も活かした片づけ方法などを紹介。実用的なアイデアが好評を得て、テレビや雑誌を中心に幅広く活躍中。『冷蔵庫超片づけ術』(双葉社)、『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)、『冷蔵庫を片づけると時間とお金が10倍になる!』(講談社+α文庫)、『ひと目でわかる! 食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』(講談社)など、著書多数。

講談社くらしの本はこちら

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