フィットネストレーナー・北島達也先生の新刊発売を記念した肉体改造のチャレンジ特別企画第2回。「肉体さえ変わればモテる」はずの講談社販売局のメタボ体型代表Y氏、ガリガリ体型代表K氏が、2ヵ月間かけてトレーニングすることに。第1回で、身体の現状を計測し、大胸筋に効く「ダンベルプレッシャー」をはじめとしたワークアウトを始めた2人。果たしてモテ筋をゲットできたのか!?
Y氏(以下、Y):(颯爽と登場)お待たせしました!
担当(以下、担):あ! Yさん、心なしかすでに少しスッキリされているような印象ですね。ワークアウト開始から1ヵ月。ちゃんと実践していただいているようですね。
Y:フフフ、この1ヵ月で、すでにイケ男のフェロモンがムンムン出てきたでしょう。
担当(以下、担):……フェロモンは感じませんが、しいて言うならば、森のクマさんが人間っぽい感じになってきたくらいでしょうか。
Y:はやく人間になりたいです。そういえば、学生のころはクマどころか野獣のように筋肉ムキムキでした……!
Yさんの若かりしころ(体重は78kg!)。笑顔も輝いている!!
担:そういえばYさんは、学生時代はボート部で全国大会優勝の経験もあったとか。おふたりとも、やってみて何か変化はありましたか?
K氏(以下、K):週1〜2回ではありますが、実践しているうちに少しずつ「変えたい筋肉を意識する」ということがわかってきました。筋肉と会話している感じです。
担:筋肉と会話。まるで筋肉芸人のようなコメントですね、ありがとうございます! イケ男に一歩ずつ近づいていきましょう。Kさんも、少し体の厚みが増しているように感じますね。
K:スーツを着ているとなかなか気づかれませんが、次第に重たいダンベルも使えるようになってきたので、成長を感じています。
担:セクシーなモテ筋をつけたら、きっとおふたりの周りには常に女性達、いや男性達も群がってきそうですね。
K:それはそれで業務に支障がでそうです。
担:さて、今日はお伝えしたワークアウトの復習をするとともに、なぜ北島式筋トレ塾が「最短・最速」で究極の身体をつくることができるのか、軸となる部分もお教えします。北島式筋トレ塾「効果を引き出す7つのルール」です。
K:そう、1週間で1〜2回の、しかも10分程度のワークアウトでいいなんて、本当に成果がでるのかな、なんて少し心配に思っていたんです。
最短・最速で効果を引き出す7つのルール
1 週2回より多く行っても時間のムダ!
筋肉は損傷と回復を繰り返しながら成長していきますが、回復には48〜72時間かかります。筋肉が最大筋力を出せるチャンスも、48〜72時間に1度、たった7秒だと言われているため、毎日行う必要はありません。一部位のワークアウトは、最大でも週2回までに。
2 長時間の運動は筋肉をやせ細らせる!
ボディメイクのために必要な速筋を鍛えるワークアウトの鉄則は「短時間×高負荷」です。ダラダラと長時間行っても筋繊維が細い遅筋ばかりが成長して、なかなか目に見える結果が出ません。1回のワークアウトはかならず30分以内におさめましょう。もっとやりたくても我慢です。
3 1部位を徹底的に追い込むべし!
早く結果を出したいと焦るあまり、1回のワークアウトであちこち鍛えるのはNG。筋肉量を急激に増やそうとしても、負担を感じた心臓がストップをかけてしまうので筋肥大は見込めません。そうなるとどれだけがんばっても結果が出ず、やればやるほどモチベーション低下に。
4 3セット目に己の限界を超えろ!
最終の3セット目にピークを持ってくることで、48〜72時間に一度、7秒だけ出せる最大筋力を確実に引き出すことができます。1セット目は筋肉がフレックス(完全収縮)しているか確認しながら慎重に、2セット目は少しだけ早く、そして3セット目は自分の限界を超えるつもりで、高速で行ってください。
5 普段の姿勢がモテる筋肉を育てる!
普段生活するうえでの基本の姿勢は、「重心はつま先に置く」「骨盤を前傾させる」「胸を張って広く保つ」の3つ。ワークアウト中だけでなく、日常生活の中でもキープしてください。特に日本人に多い猫背の人は、肩が前に出て胸が狭まらないように気をつけましょう。立ち方を変えるだけでもモテる筋肉が刺激され、ボディラインがかなり改善されます。
6 ワークアウト終わりは“ナル男”になれ!
体重や体脂肪が落ちても、見た目が魅力的でなければ意味がありません。ワークアウトを始めたら、体全体を鏡でチェックする習慣をつけてください。特にワークアウト終わりはパンプアップ(一時的な筋肥大)という現象で筋肉が+5kgついたのと同じ状態ですので、見るとモチベーションが上がるはずです。
7 腹を凹ませたいなら胸や腕を鍛えろ!
上半身のワークアウトを行う際には必ず腹筋群に力が入りますので、腹を凹ませたい人であっても腹筋だけに特化した運動を行う必要はありません。それよりも胸や腕などもっと目につく部位を鍛えたほうが、その部位と腹の両方に刺激を与えることができ、結果的に全身のボディバランスが整います。
担:普段のワークアウトは、この7つのルールを守りながらやっていただいたほうがより効果的です。短時間でも効果的な理由など、わかっていただけたでしょうか。
K:なるほど、だから短時間で回数も少なくていいんですね。次第に重たいダンベルも使えるようになってきていたから、ついついもっとやりたくなるけど、そこは我慢したほうがいいのか。
Y:ナル男ですね。これからは鏡に映る自分をもっと褒めながらやっちゃいます。
担:これをふまえて、今日もトレーニングしてみましょう。おふたりには「胸(大胸筋)、腹(腹直筋)、肩(三角筋)、腕の全面(上腕二頭筋)」という人気の4部位を鍛えてもらっていますが、どうですか?
K:4部位とも頑張っていますが、やっぱり大胸筋は大きくなるほど自分のモチベーションアップにもつながりそうです。なんか「やってる感」もあるし。
担:やってる感、じつはそれってとても大事ですよね。
やってる感をだしつつ頑張って大胸筋を鍛えるKさん
K:「普段の姿勢も大切」ということだったので、仕事中でも姿勢に気をつけつつ、上腕二頭筋を意識して荷物も動かしたりしていました。
ギンギンにやってる感をだしつつ写真集を運ぶKさん
Y:僕なんか、筋トレで「モテ筋をつける」だけじゃ脂肪がジャマでかっこいい身体にならないから、北島先生のすすめる食事術「ケトジェニックダイエット」も取り入れていますよ。炭水化物はできるだけ避け、タンパク質を摂るようになりました。飲みに行くときも、ご飯ものより焼き鳥、ビールより焼酎になったし。
少しでも脂肪を燃焼するためお昼休みは会社まわりをウォーキングしているYさん。足取りも軽い。
担:ケトジェニックダイエットについては書籍でも詳しく紹介していますが、それも取り入れていただいているんですね! すばらしい。それにしても飲みに行くのはやめないんですね……。
Y:そこは死守しつつ、イケ男にはなりたい。
担:飲酒している間はケトン体がつくられないので、飲み過ぎには注意しつつ実践しましょう。でも筋肉はタンパク質でできていますから、ワークアウトと食事はセットで行うと、より効果的であることは確実です。Kさんのようなガリガリ体型も、タンパク質で筋肉をより育てたいですね。筋トレとあわせて頑張りましょう。
Y、K:頑張ります!
次回はいよいよ2ヵ月後の成果を紹介! 果たして2人はモテ筋をゲットしてイケ男になれたのか!? 乞うご期待!
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「メタボ体型代表」Y氏 49歳
■Beforeデータ
身長 188cm
体重 108kg
体脂肪率 31.1%
ウエスト 117cm
へそ下 110cm
二の腕 34.5cm -
「ガリガリ体型代表」K氏 27歳
■Beforeデータ
身長 170cm
体重 53.8kg
胸囲 76cm
二の腕 26.5cm
ウエスト 65.5cm
おしり 87cm
“たった2ヵ月でモテ筋”チャレンジ 記事一覧
【第1回】http://news.kodansha.co.jp/5934
【第2回】http://news.kodansha.co.jp/6000