フィットネストレーナー・北島達也先生の新刊発売を記念した肉体改造のチャレンジ特別企画。「肉体さえ変わればモテる」はずの講談社販売局のメタボ体型代表Y氏、ガリガリ体型代表K氏が、2ヵ月間かけてトレーニングすることに。果たして2人はモテ筋をゲットできたのか!? この模様を3週にわたってレポートします!
担当(以下、担):このたびは『北島式筋トレ塾 最短・最速で究極の身体をつくる』刊行記念、肉体改造チャレンジに挑戦いただきありがとうございます。
Y氏、K氏(以下、Y、K):こちらこそ、よろしくお願いいたします。でも……どうして僕達なんでしょうか?
担:まずは社内でイケてる男性(=イケ男)を1人でも増やし、できるだけ目の保養をしたい。日々のストレスから少しでも解放されたいという、私、いや社内中の女性達からの熱い要望がありまして、異なる体型のお2人に白羽の矢が立ちました。
Y:すでに動機がかなり不純ですね。
K:私達でなくても誰でもよかったのでは……まぁがんばります。
担:お2人には特に
「中身はすでに充分イケているので外見も変わってほしい」
「外見くらい変わってもらわなければ困る」
「断固変われ」
の声が多かったのです。
Y:1つ目以外はもはや苦情になっていますよね。
担:その理由は「脱げば分かる」と。まずはお2人の身体が現在どんな状態なのか計測してみましょう。ささ、スパッと上半身脱いでみてください! まずはYさんから。
担:……Yさん、ちょっと横、向いてもらえますか?
(スタジオが一瞬静寂に包まれる)
担:なんかいますね。お腹に。
Y:え? お腹? 何かいる?
担:見えるのは私だけでしょうか。フィンランドの絵本に出てくる妖精、ムー○ンがお腹に浮かび上がってくるんですが。
Y:……いるね。いつのまにか。
担:これは早急になんとかしなければいけませんね。Yさんには「メタボ代表」としてこれから頑張ってもらいましょう。
Y:メ……もう何でもします。
担:ではYさんは、腹(腹直筋)や腕の前面(上腕二頭筋)を主に意識してワークアウトしましょう。特に気にしておきたい部位のデータはこれですね。
「メタボ体型代表」 Y氏 49歳
■Beforeデータ
身長 188cm
体重 108kg
体脂肪率 31.1%
ウエスト 117cm
へそ下 110cm
二の腕 34.5cm
担:つぎにKさんどうぞ。
担:ちょっ……、Kさんって体重はいま何キロなんですか?
K:53.8kgです。
担:もはや女性の体重ですね!
K:はっきり言われるとむしろすがすがしいです。
担:Kさんも横を向いてもらえますか?
担:えっと、(言葉を選んで)身体が腕にほぼ隠れてますね。
K:ぜんぜん言葉を選べてないところに動揺を感じます。
担:Kさんもこれからの変貌が楽しみです。Kさんには「ガリガリ代表」として、主に胸(大胸筋)と腕の前面(上腕二頭筋)をメインに、社運を賭けて頑張ってもらいましょう。
K:社運は賭けませんがなんとかやってみます。
担:Kさんの特に気にしておきたい部位のデータはここですね。
「ガリガリ体型代表」 K氏 27歳
■Beforeデータ
身長 170cm
体重 53.8kg
胸囲 76cm
二の腕 26.5cm
ウエスト 65.5cm
おしり 87cm
担:北島式では、自分がモテ筋に変えたい部位を6部位の中から自由に選べます。お2人の体型なら、胸(大胸筋)、腹(腹直筋)、肩(三角筋)、腕の全面(上腕二頭筋)という、男性ならだれしも憧れる人気の4部位を鍛えれば、確実にモテる身体になるかと。
ポイントは、1週間に2回まで(それ以上やってはダメ)、すべてやっても10分あまりで終わってしまうというところ。忙しくても、ムリせず続けることができます。
Y:確かに。それなら週末などに気軽にできそうです。
担:まずは胸(大胸筋)からやってみましょう。たくましい胸はイケてる男性の象徴ですからね。大胸筋は、水平に腕を動かす時に伸び縮みする部分。日本人の多くは猫背で肩が前方に巻いているため、筋力が落ちがちな部位なのです。
普段使っていないからこそ、正しく負荷をかければ短期間で目に見えて発達しますから、特に初心者にはおすすめの場所です。
K:モチベーションアップのためにも、いいですね。
担:ではワークアウトの1つ、「ダンベルプレッシャー」をやってみましょう。重心はつま先の内側に置いた状態で立ってくだい。胸を張って広く保ちます。
次に最初は厚みのない物なら何でもいいので、手のひらの付け根部分に物を挟み、胸の前で合わせましょう。ダンベルの持ち手でもいいし、下敷きや、板のようなものでも。挟むということを意識することが大事です。
両方向から押し合うことで大胸筋を意識するので、最初から重さのありすぎるものを使うと、違う部分の筋肉を使ってしまってうまく大胸筋を使えません。むしろ軽いものから初めて、徐々に重さのあるものに替えていくと負荷が高まっていきますよ。(写真は2キロくらいのプレートを使用)
Y:これくらいならだれでもできそう。
担:でもYさん、肩がすでに上がってますよ。肩は動かさず、そこから胸の前でものを押し合って、大胸筋に力を入れてください。
Y:だめだ。どうしても肩が上がっちゃう。
担:Yさんは日ごろ大胸筋の代わりに肩や背中(僧帽筋)の筋肉を使うクセがついてしまっているので、どうしてもそこが動いてしまうんです。まずは意識して胸の筋肉を使うようにしてください。
担:次に、大胸筋の力を保ったまま腕をまっすぐ前に伸ばします。このとき腕の筋肉を使わないように、大胸筋を胸の中心に寄せるイメージで。
K:シンプルだけど、意外と力が入りますね。
担:Kさんは日ごろの姿勢がよいからか、Yさんとだいぶ違って大胸筋にスムーズに力を入れられています。
Y:「だいぶ」は余計です。
担:ほら、Yさんもだんだんと胸に意識が向いてきましたよ! 猫背にはならないように注意です! 背中に猫、お腹にムー○ンなんて、笑えません。
Y:もはやディスリになっています。
担:10回を3セットやったら終了です。この調子でほかの部位も週1〜2回、チャレンジしてみてください。
Y、K:がんばります!
第2回では徐々に変貌を遂げていく(!?)2人の様子と、北島式筋トレの“ここは絶対押さえておきたい”効果を引き出す7つのルールについてお伝えしていきます。お楽しみに!