最近、「ホ・オポノポノ」が流行っているらしいのですが、ご存知でしょうか?
ホ・オポノポノ? 何それ? という方のためにご説明しますと、ハワイ語の「ホ・オ」は目標、「ポノポノ」はバランスのとれた完璧という意味だそうです。
「ホ・オポノポノ」は、私たちに起こる様々な問題は、自分の潜在意識が行き場を失い、繰り返し再生されることが原因なので、その記憶を消去して問題を解決しよう!というネイティブハワイアンの知恵なのです。
思い出したくない嫌な記憶を消し去ることができたなら、どんなに楽だろうと思いますよね。この日めくりカレンダーの中には、その記憶を「クリーニング」する言葉が31日分あります。
ありがとう
ごめんなさい
許してください
愛しています
──この4つの言葉を唱えることは、ホ・オポノポノの基本のクリーニング方法です──
……と言われましてもね。私は悪くないのに、なぜ「ごめんなさい」「許してください」と言わなければならないの? 虫酸が走るほど嫌いな相手に「愛してます」なんて勘弁してよ!と思っていたら、これは自分の潜在意識 (ハワイ語でウニヒピリ)に対して言うのだとか。まず、誰よりも自分自身を愛する、それがこのメソッドなのです。
私の場合でいうと、レビューを書かせてくれてありがとう。書くのが遅くてごめんなさい。ピンと来る言葉が見つからなくてと言い訳する私を許してください。それでも頑張って書き上げようとしている私を愛しています。こんな感じでしょうか?
正直、私も最初は、これだけで変わるわけないでしょ、と疑いの目を持っていました。でも、具体的な言葉を入れてみると意外に楽しいかも。締め切りが……と悩むより、よしよし、頑張れと前向きな気持ちになれたのは確かです。
このメソッドを作ったのは、ハワイ伝統医療のスペシャリストで「ハワイの人間州宝」にも選ばれたモーナ女史(1913~1992年)で、さまざまな国際会議でも紹介されているそうです。
そういうことがわかって改めて見直してみると、前よりもすんなりと入って来る言葉がありました。
──"ほんとうの自分"が いったい何であるかを知ることは かけ算を覚えることよりも 友だちを増やすことよりも 結婚することよりも 貯金することよりも 他のどんなことよりも大切なこと──
しかし、自分自身と向き合い過ぎて頭から離れず、負のループに陥ることもあります。そんなときには、こちら。
──時間を粗末に扱えば あなたはこの世で行き先を失ってしまう──
先の仕事や老後など、必要以上に不安に思うのは時間の無駄だから、まだ起こってもいない未来をウダウダ思うのはやめなさい、というふうに私は解釈しました。どうとらえるかは、個人個人に委ねられているわけで、大事なのは自分で自分を癒すことなのです。
そして、このカレンダーのもう1つの癒しは、もちろん、ハワイならではの写真。名前も知らない見たこともない黄色の花や真っ赤な鳥、綺麗に半円を描く虹、火を吹く活火山、エメラルドグリーンの海、朝日が昇る瞬間や海に沈む前のオレンジの太陽。特に亜熱帯の森林の写真は、見ているだけで凛とした透明な空気を感じることができます。
また、このカレンダーは31日分の日めくりになっているので、来年を待たずとも、いつから使い始めてもいいようになっています。
潜在意識の中にあるマイナスの感情や記憶を浄化させ、もともとの完璧なバランスを取り戻すことができる「ホ・オポノポノ」。是非、自分の心に響く言葉を見つけてください。
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp