『霊験記』のあらすじから察するに、もともとこの地の観音様が「眼病に霊験あり」といわれてたであろうとは思います。もともとあった信仰が、キャッチーな物語の誕生によって、いわゆる「ブレイク」したのが明治期なのでしょう。今のブレイクと違って、「何百年も前から栄えてた感」があるときスッとあらわれる、そんな感じだったような気がします。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:禁酒最長記録更新中です、2週間ちょい。夜が長いです。