今でもたまーに業界人や不動産屋などに、こういう「オレ抜け目ないぜ」感全開の人がいますが、あれはどうなのでしょう。だいたいが警戒され距離をおかれてしまうのではないでしょうか。この小説でも結局、契約は白紙になります。「仕事できそう感」を出すのに必死で、その結果、仕事できないタイプの人っていると思います。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:あけましておめでとうございます、今年も良い小説にたくさん出会えるのかと思うと、今からすでに楽しいです。