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2016.11.27

特集

オーパ! 夢枕獏、世界の大魚を釣る──詳細地図と全カラーの保存版

獏は雑魚を釣る。大魚を釣る。地球を釣る。宇宙を釣る。 ──北方謙三

釣り歴半世紀余り、「釣り竿はもはや身体の一部」という著者が明かす釣り作法、そして釣りとは、人生とは。楽園はどこにあるのか?
美しいオールカラー! 詳細な地図入りの愛蔵保存版。

『平成釣客伝 夢枕獏の釣り紀行』表紙

『平成釣客伝』

著:夢枕獏

《海外編》

ロシア・カムチャツカ篇/カナダ・キャンベルリバー篇/アマゾン編

《日本篇》

青森 ヒメマス/岩手 ヒカリ/秋田 イワナ/長野 ワカサギ/静岡 メジナ/石川 タラ/滋賀 ビワマス/岡山 タナゴ/愛媛 サクラダイ/高知 カワハギ/熊本 アユ/鹿児島 マグロ

著者写真&手書きメッセージ

写真/夢枕獏事務所

「生きていると、楽しいことばかりではないのは、みなさんもうよくわかっている。
しかし、つらい時、哀しい時──女のひとりふたりが逃げたくらいのことなら、釣りがその哀しい時間をそこそこにはなぐさめてくれて、その人のことを、充分すぎるほどにかまってくれるのである。」
(「ペンと竿、どちらを握るか。」より)

夢枕獏(ゆめまくら・ばく)

1951年1月1日、神奈川県小田原市生まれ。'77年作家デビュー。『キマイラ』『サイコダイバー』『闇狩り師』『飢狼伝』『陰陽師』などのシリーズ作品を次々発表。'89年『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞、'98年『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞。『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞、舟橋聖一文学賞、吉川英治文学賞をトリプル受賞。多数の連載を抱えながら、釣り、観劇、作陶など多彩な趣味を持つ。

海外篇 見どころをちらり紹介

  • ロシア・カムチャツカ篇

    ビストラヤ川にて。ドリーバーランチャー(イワナの仲間)を釣り上げる。30センチを超える大イワナだ。

    写真/長尾迪

  • カナダ・キャンベルリバー篇

    キャンベルリバーの支流のゴールドリバーで、汗と雨で全身びしょぬれになりながらも、狡猾なスチールヘッドを追いかけた満足な笑み。釣り人だけにわかる、幸せな瞬間だ。

    写真/山本雷太

  • アマゾン篇

    アマゾン川に多いオスカー類の代表が、このアストロオスカーという種。小ぶりだが美味で、現地の人の食卓によく乗る魚。

    写真/ディック・アレン

日本篇 見どころをちらり紹介

  • 青森

    縄文の香り漂う原始の湖、新緑の十和田湖でヒメマスを堪能する。

    写真/東奥日報社会部 千葉康之

  • 高知

    黒潮のなか、柏島で30センチの大カワハギにウハウハ。

    写真/高知新聞社会部 加冶屋隆文

編集者メッセージ

本書の魅力はなんといっても、含蓄溢れる著者の言葉の数々です。いわく「炎や川を見ていると、自分の姿がよく見えてくる」「二十代の後半になってようやく、“自分の居場所は原稿用紙の前しかない”と思うようになった。それは大事な認識だった」「キングサーモンと出会うということは、さまざまな人生上の事件と同列で語れること」……。

自然の中では、素の自分と向き合わざるを得ないのですね。 そして、美しい写真。今回、みなさまのご協力によってオールカラー。美しい写真、満載です。釣る人も釣らない人も、ぜひお手にとって眺めてみてください。

(文芸第二出版部 奥村実穂)

電子版で待望の復刊! 『鮎師』

『鮎師』表紙

『鮎師』
著:夢枕獏

おれは、あの鮎に憑かれたのだ。
小田原の早川で出会った初老の男、黒淵平蔵は、菊村に信じがたい巨大な鮎の話をした。半信半疑の菊村だったが、次第に得体の知れない狂気に取り憑かれる──。人間に潜む業を描き切った、傑作釣り小説、復刊。

11月29日 『平成釣客伝 夢枕獏の釣り紀行』刊行と同時に配信開始!

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