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2026.09.02

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令和の女の子がみんな夢中! しなこの“かわいい”を作っているもの全部見せます

令和の女の子たちのカリスマ、「好き」にまっすぐなプリンセス

原宿はいつ行っても人でいっぱいだけど、そのなかでもひときわ目を引くのが駅前の通り沿いにあるタピオカドリンクのお店「ベビタピトーキョー」です。誰が見ても「ここで何かがあるんだ」と気がつくはず。

というのも、めいっぱいおしゃれをした幼稚園や小学低学年くらいの女の子や男の子たちが、お母さんやお父さんと一緒にソワソワ待っているから。車で横を通り過ぎるだけでも、その子たちが何かをとても楽しみにしている熱気が伝わってきて、大人の私もお店の名前をすぐに覚えました。

そのお店の店長さんで、人気インフルエンサーの“しなこ”さんが初めて出した本『しなこのほん かわいいのヒミツおしえちゃう』は、しなこさんを大好きなファンの子たちのために作られた本です。原宿に集まる子どもたちや、レゴのお店で「しなこちゃん」としなこさんのポスターを指さす小さな子たちのための本。

読み仮名つきで、やさしい言葉でみんなが明るい気持ちになるようなメッセージがつづられて、すみからすみまでかわいい。
しなこさんのファッションやメイク、それからしなこさんが大切にしている「ワクワク」を味わえます。

“夢かわ”な表紙もすごくいいですよ。つい手に取りたくなる。
頭のてっぺんから指先までぜんぶプリンセス。しかもページをめくるたびにいろんなスタイリングのしなこさんが登場してワクワクします。2〜3ページごとに世界観がガラッと変わって楽しい!

シャリシャリしたグミやお菓子をかむ音を楽しむ「ASMR」と呼ばれる動画で人気に火が付いたしなこさんらしい本だと思います。ASMR動画はYouTubeにいっぱいありますが、しなこさんのは飛び抜けてかわいいんですよ。ビジュアルが最高。メイクもお部屋もお菓子の雰囲気に合わせて、お菓子の横に置かれたドリンクの色まで徹底してかわいい。
世界観をていねいに作り込むしなこさんの魅力が、この本でもじゅうぶん発揮されています。

そういえば、数年前からSNSでよく見かけるしなこさんの「しなこっこダンス」も、見る人がつられて楽しい気分になるような、キレッキレ&一生懸命さが伝わる、イイ踊りと笑顔なんですよね。
このページの背景も「しなこワールド」の歌詞です。かわいい。

かわいいのヒミツ

この本の最初にある「ごあいさつ」で、しなこさんは「じつは、いままでほんをだそう!  とおもえたことがなかったの」と打ち明けます。本を読むことが苦手だったから……と。

だから『しなこのほん かわいいのヒミツおしえちゃう』は、本が苦手な人でも楽しめるように、たくさんの「ワクワク」を詰め込んでいます。ショート動画をどんどん見ていくようで楽しいんです。そしてファンの子たちのために作ったことがよくわかる仕掛けがたくさんあります。

たとえば「しなこができるまで」の章は、しなこさんがメイクやヘアアレンジを写真つきで「こんな感じだよ!」と教えてくれます。
アレンジ方法の紹介がとってもいいんです。文字に頼らず、小さな子が「こんな感じかな、こうすればかわいいかな」とあれこれ試して遊べるような楽しい構成。とくに最後の仕上げが大切で、「にっこり笑顔」でプリンセスの完成。笑顔重要!

コスメの紹介も楽しいです。大人だけが読む大人のための本ならば「このメイクブラシはどこのブランドのもので、ファンデーションの色番号はこれで……」といった感じで、価格や商品名が細かく載るはずですが、しなこさんが伝えたい「かわいいのヒミツ」は、別のところにあります。
幼稚園や小学1〜2年の子が、自分で想像しながら遊べるヘアメイクを大切にしています。アイシャドウの色番号やお値段よりも、しなこさんが変身してクールな「シナ・ポッピンスパーク」やシャリシャリの「グリーム・シナボン」になるほうが大事なんです。「私はこれが好き!」という気持ちがあれば、誰でもどんな人にだってなれるんだと思えてきます。ちなみにメイクのステップの中に「メイク中におなかがすいたら」なんて紹介があるのも最高。

ヘアアクセサリーの紹介もリアルで楽しかった! 毎日たくさんのヘアアクセサリーの中から「今日はこの私でいこう」と決めてセレクトする様子が目に浮かびます。

小分けボックスにていねいに収められたアクセサリーたちは、みんなカラフルでかわいくて、ファンからのプレゼントもたくさんあるそう。「みんなからもらったヘアアクセも大事に使っているよー!」というコメントからも愛を感じます。衣装も、ヘアメイクの雰囲気も、ひとつひとつちがってホント見飽きない。

そしておしゃれのことだけじゃなく、かつて進路に悩んだことや、かわいい自宅公開、そしてお母さんへの感謝などプライベートなことも、友だち目線でまじめ&かわいく教えてくれます。スマホやテレビの世界を超えて、本の世界でもしなこさんに会えます。どうして彼女が愛されるのかもわかるはず。元気がでますよ!

レビュアー

花森リド

ライター・コラムニスト。主にゲーム、マンガ、書籍、映画、ガジェットに関する記事をよく書く。講談社「今日のおすすめ」、日経BP「日経トレンディネット」「日経クロステック(xTECH)」などで執筆。

X(旧twitter):@LidoHanamori

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