いま一番知りたかった!
『私が垢抜けた82の方法』は藤田ニコルさん初の美容本。そう、藤田ニコルさん、最近とくに可愛くて、キレイだと思いませんか? 二度見しちゃうタイプの可愛さ。しかも見るたびに「パワーアップしてる!」と驚かされるんです。
私が特にウルッときたのは2024年秋にニコルさんのインスタグラムで公開されたブライダルの写真。やわらかそうな髪の毛から指先、まつげの先端まですべて幸福そうで、キレイと可愛いの結晶。思わずため息が出ます。
しかもそのブライダルに向けての美容のあれこれを後日インスタグラムでたくさん公開してくれていました。その投稿を見て驚いたのはその惜しみなさと、ていねいな準備の数々。ヘアケアから体のいろんなパーツの美容まで、ひとつひとつ教えてくれています。でもご本人は「花嫁美容はザックリですがこんな感じです」なんて書いていらっしゃる。全然ザックリじゃないよ〜ありがとう〜って読んでるこっちは思いましたよ。
そしてその可愛い花嫁になるための準備が、どれも一朝一夕のものじゃなくて、そこにも尊さを感じました。長い時間をかけて自分と真剣に向き合える人にふさわしい美容。
そんな出し惜しみをしない人が、雑誌やテレビで見かけるたびに垢抜けて、可愛く進化していく強い人が、ご自身の美容について本を書いたら、それはもう絶対に読みたい。きっと「小手先の美容テク」じゃなくて「自分と真剣に向き合って手に入れた美容」なのだろうなと期待していました。で、読んで大正解でした。撮り下ろしフォトもコラムも美容情報も大充実。
どんどん可愛くなる82の垢抜けテク
目次にならぶワードがこれまた楽しいんですよ。
たとえば藤田ニコルさんは、まん丸な目に寄り添う「眉」が超オシャレで可愛い。目の丸みと眉のスッと強そうで豊かな印象が組み合わさってなんとも美しい。
だからメイクの章で「09 眉で時代の顔になる」なんてページを読むと「やっぱり!」と納得して、自分の眉へのモチベが上がる。そして「10 眉はサラッサラにしてから描く」を読んでオススメのコスメを検索して買ってみたり。
そうそう、この本では藤田ニコルさんが実際に愛用しているコスメや私物のツールが山ほど登場しますが、ティーンの女の子でも買えそうなプチプラのものやネットで手軽に買えるものも多く紹介されています。めちゃくちゃ参考になる!
そして藤田ニコルさんといえば「ギャル」。だから「05 まつ毛はバチバチに上げるけど、清潔感がなきゃダメ」や「15 盛りたいときは『ラメチーク』」、そして「22 一生カラコンをつける」なんて項を読むと「可愛いギャルとはなんぞや」が、きっと理解できて、世代を問わず「今日は自分を可愛いく盛りたい!」と思ったときの引き出しが増えるはず。
自分史上ベストの可愛い
その魅力の源がどこにあるのかは、「はじめに」を読むとわかります。とても胸がいたくなりますが、大切なことなので引用させてください。
高校時代にテレビに出始めてから、SNSで「可愛くない」って
ものすごい言われて(中略)
子供の頃からずっとママに「可愛い、可愛い」って言われて育ってきたから、
自分でもそうなのかなって思ってたのに、「あれ、違ったんだ!!」って
びっくりして。そうやって自信がなくなった時期があった。
でもそこからどんどん可愛くなって今のまぶしい彼女がいるのはなぜなのでしょうか。
(前略)
職業モデルだし、可愛くなりたいし、
ならなきゃって気持ちはずっと持ってる。だから自分をとことん研究して、
ただひたすら“自分史上ベストの可愛い”の更新を続けてきたつもり。
だからとても明るくてタフな心を教わる本なんです。ガッツが湧くし、メイクやセルフケアに前向きになれる。可愛くなるって自分を大切にすることとセットなのだと教わりました。各章にあるコラムも、10代や20代の若いファンの子たちのことを思ってメッセージを書いているのが伝わってきます。たとえば芸能人というご自身の仕事や立場があるから「やってよかった」ことについても、デメリットがある場合は隠さずにきちんと教えてくれたり。ホント、いいお姉さんなんですよ。
インスタントにまとめた情報や、SNSのショート動画なんかじゃ絶対に理解できない「自分を大好きになるための秘密」が、約200ページの本に込められています。アガる金言がいっぱい! ファンの方はもちろん、可愛くなって自分に自信をつけたい人にもおすすめします。