PICK UP

2026.03.31

編集者のおすすめ

New

昭和から令和、母娘三代に流れる「時間」と震災の「記憶」の物語

瞬く間に野間文芸新人賞、芥川賞を受賞し、昨秋には早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞するなど、詩と小説の世界で活躍の場を広げる井戸川射子さん。 最新長編は、ご自身も小学一年生の時に経験された阪神・淡路大震災を扱った意欲作です。

震災が起こる前、そして震災が起こってから現在まで続く日々の物語が、銅子と厚美という母娘の二つの視点から紡がれます。 大人と子供、受けた衝撃や思いに違いはあれど、彼女たちの生活にはどこか震災の「記憶」がまとわりつきます。 忘れることはできない、なかったことにすることもできない。 責任の所在が問えない「自然」との付き合い方を母娘は考え続けます。

「自分の経験を言葉にすることに挑まなければ、もっと大きなものは書けないと思った」と言う井戸川さん。 自然を許すとはどういうことなのか――。 小説を通して井戸川さんがたどり着いた「応答」を、ぜひ受け取ってみてください。

──文芸第一単行本編集チーム 中谷洋基

こちらもおすすめ

おすすめの記事

編集者のおすすめ

立ち退き勧告が進む団地を舞台に、気鋭の芥川賞作家が描き切る傑作群像劇

  • 純文学
  • 芥川賞受賞作家
  • 担当編集者

編集者のおすすめ

待望の芥川賞受賞後第一作! 心ふるえる5編の傑作小説集

  • 担当編集者
  • 小説
  • 文学

最新情報を受け取る

講談社製品の情報をSNSでも発信中

コミックの最新情報をGET

書籍の最新情報をGET