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2026.02.12

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「がんにならない生き方」がこの1冊から始まる! いつ始めても効果がある「がん活」

知識は力である――賢人の名言×最新科学

日本人の2人に1人がかかると言われる「がん」。それは「運悪く引いてしまうクジ」あるいは「遺伝という運命」だと諦めていませんか?

『「がん活」のすすめ 科学と名言でつくる「がんを寄せつけない習慣」』は、そんな私たちの受動的な姿勢を覆してくれる一冊です。
本書のテーマは、がんの「治療」ではなく「予防」。なってしまった病気と戦うのではなく、「そもそもならない」ほうが圧倒的に楽。そして長く健康でいられます。
この本はがんを予防する活動、つまり「がん活」を、最新の科学的エビデンスと古今の賢人たちの「名言」を織り交ぜて解説してくれます。

本書を貫く強いメッセージは「健康を守るためには、主体的であるべき」というもの。ここで重要になるのが「ヘルスリテラシー」という概念です。
健康を守るためには、食事や運動といった日々の行動に意識的な注意を払わなければなりません。しかし「体に良い習慣」はえてして地味で退屈なもの。続けるには、強力な動機づけが必要です。
そこで本書が補助線として引くのが、歴史に名を残す賢人たちの言葉です。

イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンは言いました。
知識は力である。
本書においては「知識は健康を守る力である」と読みかえることができます。賢人たちの名言は、私たちが思考や行動を客観的に把握することを促し、「がん活」という地道な積み重ねを支えるバックボーンとなってくれます。

「なぜ、それを食べるのか」「なぜ、今歩くのか」。そこに知識という裏付けが伴ったとき、私たちの行動は「自ら選び取る明るい未来」につながっていくのです。

神はサイコロを振らない

「がんは遺伝や偶然によるものでしょう?」
この本を読めば、その認識はきっと改められるはず。
どんな条件であれ、私には確信がある。
神は絶対にサイコロを振らない。
量子力学の不確定性に対する反論として知られるアインシュタインのこの言葉は、本書では「自然界の事象には必ず原因と結果(因果律)がある」という文脈で語られます。かつては「運」や「偶然」で片付けられていたがんの発症も、その背後にある原因と結果の鎖が科学の力でひとつずつ解き明かされつつあります。

たとえば、ピロリ菌による胃がんや、HPV(ヒトパピローマウイルス)による子宮頸がんのように、感染症によるものだと立証され、明確な予防法が確立されているがんもあります。
原因がわからないまま「運」と呼ばれていたものが、科学のメスが入ることにより「対処できるリスク」へ変わることもあるのです。

不条理なサイコロの目のように思えるがんに対し、科学的な因果関係を提示する本書は、私たちが介入できる余地――つまり「予防」の可能性が大いにあることを教えてくれるのです。

古今の知と現代科学のかさなり

本書の白眉は、なんといっても「名言」と「科学的エビデンス」の融合にあります。タイトルから、「ふんわりした健康本に名言をまぶしたもの」を想像する方もいるかもしれませんが、良い意味でその予想は裏切られるでしょう。

4章以降では、食、肥満、運動、飲酒、喫煙といった具体的な生活習慣とがんの関わりについて、「なぜそうなるのか」が詳細に解説されます。
たとえば、第5章ではレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉から、彼が直感的に「飢えの効用(空腹の時間を作るメリット)」――現代医学でいう「オートファジー(自食作用)」の機能――を見抜いていた可能性が示唆されます。
また、第7章の「歩くことは人間にとって最良の薬である」というヒポクラテスの言葉。これらは単なる精神論ではなく、2000年の時を経て、現代の医学・脳科学・行動療法によってその正しさが裏付けられた「真理」であることが、本書を読むとよく分かります。
不規則な睡眠ががんのリスクを高めること、ストレスとがんの関係など、多忙な現代人が直面する課題に対しても、本書は科学的な解決策を提示します。

古代の賢人たちが直感で捉えていた「心身の健康の秘訣」が、現代科学のエビデンスと重なり合う。この知的興奮こそが、本書を読む醍醐味であり、読者の「がん活」を支える強力なモチベーションとなるはずです。

本書を読み終えたとき、心に残るのは「がんに対する恐怖」ではなく、「明るい未来への希望」です。「がんにかからない人生」をデザインするために。まずは本書を手に取り、知識という名の力を手に入れてみてはいかがでしょうか。

レビュアー

中野亜希

ガジェットと犬と編み物が好きなライター。読書は旅だと思ってます。

X(旧twitter):@752019

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