という富安陽子さんの言葉ではじまった本企画は、子どもたちに長いあいだ愛されてきたむかしばなし『かぐや姫』の新解釈を試みた大人向けのおとぎばなし絵本です。
「月虫」という、月にすむ虫が主人公。月虫は星くずにたまごをうみつけます。地球に落ちたたまごからでてきた生き物は、にんげんのすがたにばけ、うつくしい姫ぎみに――。
文章を書いた富安陽子さんは、2026年国際アンデルセン賞日本の作家賞候補に選ばれた、世界的にも注目を浴びている児童文学作家です。絵は漫画家の五十嵐大介さんにお願いし、奇跡のタッグによる絵本が実現しました。五十嵐さんの繊細な線で描かれた、ラストの「月虫」がうまれでるシーンは必見です。都内でもパネル展など多くの企画を予定していますので、ご注目ください。
――キッズエンターテインメント 企画編集チーム 酒井友里







