その理由は遺伝子にある、と東京大学教授で生物学者の小林武彦さんは指摘します。技術の進歩で生活はどんどん便利になっているのに、どうして幸せになりにくいのか。それは、環境の変化に私たちヒトの遺伝子が適合できていないからなのです。
本書は、『生物はなぜ死ぬのか』『なぜヒトだけが老いるのか』に続く、「生物としての私たちの存在の意味」を考えるシリーズの3作目。本作で累計25万部となりました。
一見、科学とはかけ離れて見える「幸せ」というテーマに生物学で挑んだ一冊。読めば、「私たちは何のために生きているのか」が見えてきて、ちょっと幸せに生きられるはずです。
──学芸第二出版部 家田有美子