響きあう思想のドラマ
本来、自己として存在する(ある)ことと身を持する(自分をもつ)こととは切り離し得ない。その意味を徹底的に考え、西欧近代哲学の批判と乗り越えを企図した和辻。それをさらに深く、幅広く発展させたのが鷲田さんだといえましょう。
和辻は1889年生まれ、鷲田さんが1949年生まれ。ちょうど60歳差のふたりの日本人哲学者の深い思索の響きあいを、ぜひ読み取っていただきたく思います。本書は思想のドラマでもあるのです。
──学芸第一出版部 横山建城

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2025.04.17
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