先が見えない今こそ知りたい！ 日本経済「10の大変化」

現代の日本に一番足りないものはなんでしょう？　最近よく言われるように、「人」です。超人手不足なので、〈国のかたち〉も大きく変わろうとしています。失われた30年を経験した日本ですが、日経平均株価も一時はバブル期以来の高値を更新、物価や賃金も上がるなど、ここへきて日本経済の構造変化が起きているのです。

著者は多くのデータをもとに、「賃金は上がり始めている」「労働参加率は主要国で最高水準に」といった「10の大変化」を描いています。また、各業種でどこまで機械・自動化が進んでいるのかについても取材。ロボットが溶接をしたり、荷下ろし／荷積みや商品陳列をしたり、介護サポートまで……「AIやロボットが人間の仕事を奪う」という大雑把な議論では見えてこない現実がすでにあります。

先の見えない時代を楽しむために、まずは恐る恐る現在地を知ってみませんか？

──学芸第一出版部　佐藤慶一