戦争中は英語禁止だったのが、戦後に解禁となり、外国人の客も来るようになったのでとりあえず英語の看板をとってつけたのでしょうか。景観的には戦前と戦後で変わったのは、この町ではそれくらいだと。変わっていくのが「無常」ですが、この、変わらないことにも無常というか諦念のようなものを思います。それでも日々暮らしていかねば仕方ないか、という前向きな諦念。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。