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女は眠れない夜を乗り越えて生きている。恋愛、結婚、友達……女子を生き抜く80の言葉

眠れない夜の恋愛処方箋
(著:神崎 メリ)
2023.10.31
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眠れない夜に寄り添う言葉たち

鬼はいつだって夜にやってくる……。これはオバケや幽霊の話ではありません。人を苦しめる怖い妄想「疑心暗鬼」のことです。「あの人はどうしてあんなひどいことを言ったんだろう」「彼の本当の気持ちって?」「私って一生ひとりなのかな」……そんな不安やイライラが頭の中をグルグル回り、眠れない夜を過ごしたことはありませんか?

『眠れない夜の恋愛処方箋』は、恋愛や婚活に悩めるたくさんの女性を“ど本命婚”に導いた、大人気恋愛コラムニスト・神崎メリさんが書き下ろした格言集です。恋愛はもちろん、将来のことや人間関係、親やお金のこと……。
夜と心の暗闇におびえるあなたに、そっと寄り添う80の言葉が収録されています。

タイトルに「恋愛処方箋」とありますが、この本では恋愛や結婚だけでなく「コンプレックス」「友達との関係」「親」「人生全般への不安」といった幅広い悩みの種に触れています。その理由を神崎さんはこう説明します。

別々の悩みに思えますが、すべては心の奥底でリンクしています。

家族との関係が恋愛に影響したり、誰にも頼らず生きていくにはお金がないと!と思い詰めて焦ってしまったり……。それぞれの悩みは心の奥でつながっていて、愛のことを深く考えていくと、結局は避けられない人生の課題にぶつかるのだそう。
だからこの本はどこからめくってもいいのです。

「元カレのひどい一言が忘れられない」「あの子は玉の輿かぁ……いいなあー!」などなど、傷ついた経験、嫉妬、焦り、不安、孤独感……「怖いもの」たちがその姿を現す夜。苦しくて眠れない胸のざわめきを乗り越えるための言葉たちです。


悪い妄想が始まったら、この本を開きましょう。きっと、鬼を追い払ってくれるはず。

鬼はいつだって夜に来る。疑心暗鬼ってカタチでね。 

朝になったらいなくなるから、鬼に飲み込まれないようにね。

心のトゲが抜けていく

神崎さんと言えば、読む人の目を覚まさせるような恋愛指南が印象的ですが、この本は少し違います。ココにあるのは、核心をついてはいるけれど、厳しさ控えめの絶妙に優しい文章です。たとえば、誰でもきっと経験のある、こんな夜はどうしたらいい?

神崎さんがくれるのは、私たちをちょっと冷静にしてくれる言葉です。


「なんであんなことを言ったの?」「私のことなんてどうでもいいの?」そんなLINEを彼にぶつけても、状況が良くなることはないでしょう。「最悪の状態」になる前に、どうしたらいいかを教えてくれてよかった……! このテキストの短さも、“黒じゃない”文字の穏やかさもいい。刺々(とげとげ)しかった心が和らぐのが感じられると思います。

また、考えすぎて眠れない夜もあれば、何も考えたくないのに目が冴えてしまう夜もあります。



昼間考えればもう少し冷静になれることでも、悪い方へばかりグルグル悩んでしまいがちな夜。好きな漫画を読んだり、推しの姿を拝んだり……。そうしているうちに、自然と眠気がやってきます。「よく寝たなあ」と思える朝を迎えられたら、また頑張ればいい!

また、「お母さん」に対する複雑な気持ち……。全くないという人は少ないのでは?


この気持ちへの処方箋を読んで、なんだか涙が出てしまう人もいるかもしれません。でも「それでいいんだよ」と言ってもらえたような気持にもなれます。心のトゲが抜けたら、穏やかな眠りはもうすぐそこです。

心の声を拾って

悲しくなったり、イライラしたり、モヤモヤしたり……。自分の心の声を拾ってあげていますか? 神崎さんはそう問いかけます。

心の声は人生を豊かに幸せに生きるための羅針盤。
他人の声より心の声に寄り添ってね。

胸の内でざわめく声も、ふとした違和感も、自分を幸せに導くためのものだとしたら、少し気が楽になりませんか?

この本は、一冊を通じて、「味方だよ」というスタンスで書かれているのがとても嬉しく、安心できます。「本を読むぞ!」というエネルギーのない日でも読みやすく、すっと心にしみてきて、優しい友達が泊まりに来てくれた日のような安心感があります。できれば紙の本で、いつも枕元に置いておきたい。

「みんな同じようなことで悩むんだなあ……」と目次を眺めていると、一部ピンクになっている文字列があることに気が付きました。その頭文字を拾うと、思わずこうつぶやきたくなるような、ある言葉が浮かび上がります。

ありがとう、ホントにそうだね。深呼吸して今日はもう寝ましょう。おやすみなさい!

  • 電子あり
『眠れない夜の恋愛処方箋』書影
著:神崎 メリ

──夜の数だけ、悩みがある──

「人を好きになるってなんだっけ?」
「彼がこっそりアプリやってた……」
「『2番目の女』が1番になれる日来るのかな……」
「『永遠の愛』ってあるのかな」
「愛とか恋とか結婚とか出産とかなんも考えたくない」

女は、いくつもの眠れぬ夜を乗り越えて生きている。

著書累計30万部突破!
恋愛や婚活に悩めるたくさんの女性を“ど本命婚”を導いた、大人気恋愛コラムニスト・神崎メリが初めて書き下ろす、珠玉の格言集。

本書の4つのチャプター:
Chapter1 恋愛
Chapter2 コンプレックス
Chapter3 友人
Chapter4 親・お金・人生

好きな人との関係。結婚への焦り。金銭的な悩み。あの友達へのモヤモヤ。親との関係……。
そんな暗闇に陥っているあなたにそっと寄り添い、読んだ後、心がほんのり温まって、スーッと眠りに深く落ちられる80の言葉が完成!
どんな夜でもアナタが自分自身の味方であれるよう、お手伝いいたします。

恋愛・結婚・人間関係・人生に悩む全世代の女子に向けて、心を癒す一冊の“お守り”をお届けします! 
愛を込めて~~。

レビュアー

中野亜希

ガジェットと犬と編み物が好きなライター。読書は旅だと思ってます。
twitter:@752019

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