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母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い。一発屋、にしおかすみこさん。「全員ポンコツ」と語る、自分の家族と介護の物語。
「母、80歳、認知症。姉、47歳、ダウン症。父、81歳、酔っ払い」パワーワードばかりで始まる『ポンコツ一家』。
にしおかすみこさんは、自身のことは「元SMの一発屋の女芸人」と、家族全員を愛を込めて「ポンコツ」と呼びます。久しぶりに実家に帰ったら玄関から生ゴミ臭く、入ると足元が砂でジャリジャリするゴミ屋敷になっていた。そこに変わり果てた母親の姿が……、そうなったらあなたはどうするでしょう。「他人事とは思えない」「壮絶なのに笑える」「笑い、そして号泣した」と感想も続々。中には「この本が爆売れしてにしおかさんが潤ってほしい」というツイートも。
にしおかさんが大切にしているのは、盛らないこと(誇張ナシでこの壮絶さ?)、被害者ヅラしないこと(被害者だと思ったことがない)、ユーモアを忘れないこと(噴き出し厳禁)。
その温かさに涙も出ます。是非爆売れさせてにしおかさんを潤わせてください!
──FRaU事業部 新町真弓
- 電子あり
ローテーブルの上に、割りばしが突っ込まれたままのカップ麺や缶詰、茶色いお惣菜がこびりついたプラスチック容器、半分セメント色したミカン、黒炭のようなバナナの皮等々の食べ残し、残骸が溢れている。ちょっとしたゴミ屋敷だ──。
どんな状況だって、病気だって、「ポンコツ」な人はいない。でも、愛を持って私は家族を「ポンコツ」と呼ぶ。
レビュアー
FRaU事業部
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