かつて偏差値30から慶應大学に入学し、ビリギャルとして話題になった小林さんは、34歳でコロンビア大学教育大学院に合格し、現在留学中。英語を母国語とする人が大多数の環境で勉強することで、再び「ビリ」になったと感じていることから、このタイトルになりました。とはいえ、この「ビリ」はあくまでもポジティブな意味。どん底に見える状況には伸び代(しろ)しかないと考えている彼女の、勉強ができないと諦めていたり、勉強に意味を見出せない人たちに向けて、勇気と希望を伝えたい、という思いが込められています。
本書は、『キラッキラの君になるために』(マガジンハウス)として世に出ていた作品に、留学までの道程を加筆していただいたもの。偏差値一辺倒になりがちな日本の教育のなかで失敗、挫折を繰り返した小林さんが考える、勉強する意味や、夢を叶えるためのヒントetc……。綴られる言葉に刺激を受け、パワーがもらえる1冊です。
──FRaU事業部 瀬尾幸子
レビュアー
FRaU事業部