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【デヴィ夫人の婚活論】大富豪の妻は普通の女ってご存知かしら?
(著:ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ)
婚活に苦戦する女性には2タイプあると思っています。
1.「自然に出会って、自然に両想いになって、素敵な恋愛を経て結婚したい」という夢見る恋愛至上主義タイプ。
2.「データが全て! 年収、出身大学、会社名、年齢、ルックス……」という超現実的なスペック重視タイプ。
私も30過ぎてから婚活で苦労したくちです……。そんな当時の自分にタイムスリップしてこの本を読ませたい! 1.2.どちらの女性にも読んでいただきたいです!
ハイスペック男性からプロポーズされまくるという人生を送ってきたデヴィ夫人。
男性に選ばれ続けてきたという実績。
その理由を赤裸々に伝授してくれます。こんなに豪華な婚活アドバイザーもいないでしょう。それが1冊の本にまとめられているなんて。
ちなみに若い人ほど読んでいただきたいですが、既婚者でも楽しめます。男性でも。
夫も「おもしろいね! この人は美しくて賢くて本当にすごいよね。」と感激していました。
【貧困と苦労から這い上がるための、向上心と好奇心がすごい!】
今のゴージャスな生活の夫人からは想像がつかないと思いますが、スカルノ大統領に見初められるまでの人生は命がけ。並々ならぬ苦労の連続だったことに驚きます。
第2次世界大戦の空襲が日に日に激しくなる4歳の頃、夫人は西麻布から福島県浪江町に疎開します。足の悪いお母様と幼い弟の手を引き、空腹と闘いながら逃げ回ったそうです。
夫人のこんな九死に一生を得るような姿、想像できますか?
でも夫人は語ります。
幼い頃は裕福な人を見るたびに心が痛くなりました。でも今は、貧しい境遇に生まれ苦労をしたことをラッキーだと思います。貧しさは神から与えられたギフトであり、イデオロギーやパワーの源なのです。
苦労さえも天の恵みとして受け取り、「自分で未来を切り開くパワー」とする。ご自身でも言っておられますが、夫人には誰よりも強い「知性」と飽くなき「好奇心」「向上心」がありました。
17歳で高級サパークラブで働き始めた時も、生きた英語を学ぶこと、独立してお店が出せるぐらいの資金を調達すること、華道・茶道・日舞を習得するという目的があったとのことです。
常に先を見据えて、自分を磨き価値を上げる。自分に投資する。それが自然にできているのです。
この向上心が大統領との出会いを引き寄せたと言えるでしょう。偶然ではありません。必然だと私は思います。
これだけのことを婚活苦戦女子たちはしていますか? と問いたい。過去の自分に対しても。
自分のベストを尽くしていますか?
素敵な男性が素敵だと思ってくれるようなあなたですか?
わたくしは現在79 歳。
これからもわたくしはバラエティ番組でどんな過激なチャレンジでも受けて立つつもりよ! だって、わたくしの挑戦を見てくれた人が勇気をもらってくれたら嬉しいじゃない。(略)
この本を読んでくれている婚活女子のみなさまにも、「夫人がこんなにチャレンジしているのだから、婚活が恥ずかしいとか言っている場合じゃないわ」って思ってもらえたら本望ですわ。
79歳にもなり、なお泥温泉に入ったりバンジージャンプして身を削って人を勇気づけています。バラエティ番組での奇行は賢い夫人の計算ずくのものなんです。
【極端にも見える結婚観が、実は正論ですごい!】
「愛はお金で買えます!」
「大好きだけど年収200万円の男性と、あまり興味はないけれど年収1億円の男性。果たしてどちらと結婚するのが幸せだとお思い? 答えはもちろん、1億円稼ぐ男性です」
「苦しい愛の形を自分から選ぶ必要がどこにありますか?」
「『夫人のように最高の男性と付き合う方法を教えてください』そう聞かれるたびに、わたくしは決まってこう答えております。『あなたには無理ですわ』」
これらは本書での夫人の言葉ですが、言葉尻だけ追うと
「うわあ、毒舌!」
「やっぱりお金が大事なんじゃない。愛がない」
と感じるかもしれません。
しかしとんでもない。
むしろ人間への愛しかない。
これまで愛した男性たちへの愛、そして世の悩める女性たちへの愛。
読めばわかります。愛があるからこそ惜しみなく結婚や愛の本質を教えてくれているのです。
例えば、好きでも年収200万の男性との結婚生活は実際問題厳しいよと、経験に経験を重ねた上での結論を、それをまだ知らない若者に教えてくれているのです。
私も40歳で子どもがいる今、確実に言えます。お金は愛になり得る。子どもが産まれると信じられないくらいお金が消えていきます。更に子どもを愛していればこそ、やりたいことをやらせたいなあとか、行きたい進路に進ませたいなあ、となるわけですよ。
それを実現させてくれる男性。愛は深まります。愛はお金で買えてしまう、というか愛は尊敬の念になり愛に変わるんです。生活するってそのくらい厳しいこと。
というわけで、デヴィ夫人は女性たちに本当に幸せになってほしいと願って、このような一見エグいことまで突っ込んでくれているのです。この愛が、私には沁みて沁みて仕方がないです。歳を重ねればわかりますとも。
それに、現実的なお金のことばかりじゃないんです。
女性に必要な教養の話、叶わなかった恋の話、打算では得られない愛の話、結婚生活に大切な「尊敬」「信頼」「思いやり」の話……。
夫人のリアルな人間味溢れる話もたっぷりです。女から見ても本当に魅力的でチャーミングで賢い。素敵な女性です。
─────
悩める婚活女性たちが、今やるべきこと、持つべき心構えを得られる最高の婚活バイブル。私もまた婚活してみたくなりました!(笑)
写真すべて ©Office Dewi Sukaruno
- 電子あり
「今の時代にシンデレラなんていない!」
こう話すのは、華麗なる激動の時代を駆け抜けた最強の女性・デヴィ夫人。
すべての女性のための恋愛の新バイブルが誕生しました。
日本人でただ1人、海外の国家元首の妻に選ばれたデヴィ夫人。貧しい幼少時代から大統領の妻にまで上り詰めたその経験から全ての女性に向けて“幸せな結婚の極意”を1冊の本にまとめました。
「恋愛で報われない努力をしている女性がとっても多いじゃない?
頑張るんだったら、報われて幸せになる恋愛をするべきよ。
わたくしはみなさまに幸せになってもらいたいのです。
ですがら、今回は綺麗ごとを一切排除してお伝えしますね」
華麗であり壮絶でもある半生を送ったデヴィ夫人だからこその重みのある言葉の数々を一部ご紹介しますと……
「“大富豪の妻は普通の女”ってご存知かしら?」
「まずみなさんにお伝えしたいのは、「自分が選んだ男」は大抵大間違いだということです。だから、女性は自分から男の人を選んではいけません」
「付き合って2年以内に結婚したい」なんていう女性の願望を耳にしますが、わたくしに言わせれば、そんなの長すぎます! あら、わたくしですか? わたくしのレベルともなりますと大統領との結婚は、たった2週間で決まりました」
「いつまでも白馬に乗った王子を探していたら、あなたはどんどん年を取って婚期を逃してしまうわ。一般的な女性が男性に求める条件は、名誉、地位、収入、ルックス、そしてセックス。そのすべてをパーフェクトに満たしてくれる男性は、いったいどこにいるのかしら? だったら、その中の譲れないポイントをクリアした人を見つけたら、あとはご自分の好きなように男性をカスタムすればいいじゃない」
(本書より)
いろいろな結婚の形がある今だからこそ、「私の一番の贅沢は経済的にも精神的にも独立していること」と語る夫人が、幸せな恋愛を歩むための道しるべをご案内します。
レビュアー
一級建築士でありながらイラストレーター・占い師・芸能・各種バイトなど、職歴がおかしい1978年千葉県生まれ。趣味は音楽・絵画・書道・舞台などの芸術全般。某高IQ団体会員。今一番面白いことは子育て。
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