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【名作発見】強烈すぎる足の臭い! でも大人の男を知った「兵隊宿」
少年を主人公に日中戦争から大東亜戦争くらいまでの頃の瀬戸内の人々や暮らしを描く連作短篇集。あとがきに「舞台は広島」とありました。兵隊さんたちが泊まった家の子どもを連れて、出征直前に神社にお参りする場面も印象的です。遠く離れ、さらに、もしかすると永遠に別れてしまうかもしれない、我が子や故郷の子どもたちを重ねていたのでしょうか。本を買ってくれたり、やさしいです。(カラスヤ)
- 電子あり
乗船直前、自分の家に泊った3人の出征将校の姿に、未知の大人たちの世界を知り微妙に変わる少年の心の襞。川端康成文学賞受賞「兵隊宿」と、「少年の島」「流線的」「緋鯉」「虚無僧」ほか共通の主人公による9つの短篇群。『往還の記』『式子内親王・永福門院』等、日本の古典を材に優れた評論を持つ著者の『儀式』『鶴』に続く代表的名篇。
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』『カラスヤサトシの孫子まるわかり』『カラスヤサトシの戦国散歩』など多数。近刊にこの連載「文庫で100年散歩」を収録した『カラスヤサトシの日本文学紀行』があります。
近況:久々にプラネタリウムに行ったら、映像がキレイすぎてビックリしました。
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