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2023.11.11

レビュー

大切なひと、ものを失ってもなお、人が生きる意味とは。 映画化された『岬のマヨイガ』アンサー作品!

野間児童文芸賞を受賞し、劇場アニメ化もされた児童書『岬のマヨイガ』のアンサーとも呼べる作品が刊行されます。東日本大震災をテーマにしているのは『マヨイガ』と同じ。違うのは、主人公が震災遺児だということ。

9年前、東日本大震災で家族のほとんどを失った少年は、唯一の家族である父の死をきっかけに故郷に帰ります。そこで出会ったのは、記憶を失くした不思議な少女。「海から帰る者がいる」という伝説が残る町で、主人公は少女をめぐる騒動に巻き込まれていきます。つらい目にあっても、生きている意味はあるのか──岩手県出身・在住の著者、柏葉幸子さんは「今だから書けた物語」と語ります。

2022年に『帰命寺横丁の夏』で優れた翻訳児童書に贈られる米バチェルダー賞に輝き、他作品も続々と翻訳のお声がけをいただいている柏葉さん。海外からも注目の集まる柏葉ファンタジーの最新作に、ぜひご注目下さい。


──児童図書編集チーム 田久保遥

人魚姫の町

著 : 柏葉 幸子
絵 : さいとう ゆきこ

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レビュアー

担当編集者

児童図書編集チーム

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