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2022.08.22

レビュー

Google本社でやっている!最強の3分ボディメイク。結果を出せる最新エクササイズ

体もメンタルも輝くエクササイズ

常にふんわりと「痩(や)せたい」と思っている私にとって、体重計は最後の良心だ。「今日から体重計に乗るのをやめてください」と言われたら、抵抗がある。体重計に毎日乗って気を引き締めていないと、気づけば太っていた……なんてこともありそうだから。

しかし、体重計に乗らずとも「1週間で立っているのが楽になり、1ヵ月でウエスト10センチ減」「体の厚みが薄くなる」「顔が引きしまる」方法があるという。それがこの「globody」だ。



Before・Afterを比べると、お2人とも一目でわかるほど姿勢が整い、お腹が薄くなり、お尻がきゅっと上がっている。反り腰も改善されているようだ。ボディメイクはいつだって食事制限や体重管理とセットと思っていたが、この「globody」は違うらしい。……ところで、「globody」って、何?

本書『シリコンバレー式 globodyフィットネス』で紹介する「globody」は、フィットネストレーナー"Saya"さんが考案したフィットネスプログラム。「シリコンバレーのGoogle本社でレッスンをしてみない?」というオファーを受けたSayaさんが、Google社員たちのフィードバックを受けながら作り上げたエクササイズだ。Google本社では、社内でフィットネスのクラスを受講できるそうだ。「globody」の原型は、ピラティスをベースに、手足を鍛える動きと有酸素運動を加えたエクササイズだった。仕事の合間に行うにはキツいと思いきや、これが多忙なGoogle社員たちには好評だったという。

多忙かつクリエイティブな仕事に就く彼らは、仕事でもプライベートでも、短時間で大きな結果を得られるという"効率"を求めます。その希望に応えるために、さらに効果的なエクササイズは何か? と、模索しました。そして、彼らの要望を分析した結果、3つのニーズがはっきりと見えてきたのです。

1 短時間で効果を実感できる(即効性)
2 チャレンジできる(達成感)
3 心も体も前向きになれる(自己肯定感)

仕事の合間の短時間で行うなら、少しハードなくらいのエクササイズが効果的だし、そのキツさを乗り越えるチャレンジはすがすがしい達成感をくれる。体を動かすことは「やればできる」という自己肯定感につながる。

エクササイズ名「globody」の"glo"は、「glow(輝き)」「global(全世界的な)」を意味する造語です。フィットネスをすることで自分らしく自信をもって輝き、グローバルに羽ばたく、そんな体づくりをしてほしいという私の願いが込められています。

こうして出来上がった「globody」。Google本社の社員ではなくても、忙しい現代人にはぴったりのエクササイズなのだ。

「サステナブルなボディメイク」の秘密

「globody」は、「ちょっとハードだが、短時間で効果を出せるエクササイズ」にとどまらない。Sayaさんは、エクササイズを通じて心と体のバランスをとることを最重要視しているという。

はじめてgloを体験するクライアントのみなさんには、目標を明確化するために「エンパワーメントシート」という用紙に目標を記入してもらいます。
エンパワーメントシートはボディメイクの目的地を明確化させる、体づくりの地図のようなものです。

自分の中の「なぜ、痩せたいのか」「どんな自分が理想なのか」を追求することで、ゴールが明確になり、モチベーションを保つことができるという。
「細い・華奢だと言われてみたい」「秋に転職する予定なので、それまでに5キロ痩せたい」といった目標があるとする。これは、短期的な目標である「インスピレーション」だ。「今」のやる気に力を注いでくれるが、これだけではいったんボディメイクが成功しても、リバウンドしてしまう場合も。
持続可能なボディメイクに必要なのは、「モチベーション」と呼ばれる長期的な目標だ。例えば「おばあちゃんになってもカッコよくヒールを履(は)ける筋力を保っていたい」「死ぬまで健康な体でいたい」「自信を持ちたい」などがそれにあたる。これは、目先の変化に一喜一憂することなく、目標に向かって前進するための動機付けとなる。

ボディメイクのゴールを明確にしてくれる「エンパワーメントシート」は本書にも収録されているので、エクササイズに取り掛かる前に、しばし時間をとって書いてみてほしい。きっとやる気に火を灯してくれる。

モチベーションが明確であれば、あなたの車には常にガソリンが補給されます。

やってみよう! 「globody」基本の流れ

実際にエクササイズをやってみよう。



globodyエクササイズは、脂肪燃焼のための「ファットバーン」と呼ばれる大きな動きと、関節の位置をほとんど変えずに小刻みに動かす「パルシング」という特徴的な動作を組み合わせて行う。気になる部位別エクササイズはもちろん、「集中力を鍛える」「自律神経を調える」などメンタル面にアプローチするもの、腰痛のためのストレッチもある。

ここでは、気持ちをポジティブにしてくれる全身運動「ニードライブ」にチャレンジ。Sayaさんの、きゅっと上がったヒップが美しい……。太ももとの境界もくっきり。ただ体重を減らすだけでは手に入らないこのフォルムが、やる気を盛り上げてくれる。



エクササイズの写真には、力の入れどころ、正しく負荷をかけるポイントが記載されていてわかりやすい。ページ右上のQRコードから、動画にアクセスできるのもいい。とはいえ動画の通りにリズミカルに「ファットバーン」をやろうとすると結構難しく、息が上がる。



そしてこちらが「パルシング」! 「小さく動かす」とあるが、意外に負荷が高く、筋肉に働きかけるピリピリ感がすごい! 「私はプルプル震えているだけなのでは?」と思うほど。写真で見るとそれほどキツイ感じに見えないけれど、「最強の3分間トレーニング」というだけあり、楽な動きではない。しかしストレッチを経て訪れる「やり切った感」……。これが本当に気持ちいい!

歯磨きのように、日々続けたいエクササイズ

1つのエクササイズに必要な時間はおよそ3分。なのに、ジム通いやウォーキング、ストレッチなどでは得られない達成感があるのが不思議だ。キツいことはキツいけれど「テレビを見ながらバイクをこぐ」といったラクなエクササイズを漫然とやるよりも、すぐに達成感を味わえるのは気分が上がるし、不思議と「他のプログラムもやりたいかも」という気持ちがわいてくる。この原稿を書く途中でエクササイズを試したが、頭がすっきりするのも本当だ。集中力をチャージできる。

そして、楽ではないけど複雑な動きでもないのもポイント。ストレッチやエクササイズは、それが習慣になるまでが最初の難関だ。「globody」は、本を開いておかなくても覚えられるシンプルな動作でできるのも、煩(わずら)わしくなくてとてもいい。それでいて、「体を動かす」「できる」ってうれしい!という感覚を味わうことができる。歯磨きのように、スキンケアのように、日々続けていけたら……。そう思えるエクササイズだ。

レビュアー

中野亜希

ガジェットと犬と編み物が好きなライター。読書は旅だと思ってます。
twitter:@752019

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