「水炊き」は家でつくる定番鍋料理のひとつ。簡単に作れて、温まるし、いいことだらけ! しかし毎回同じ味つけだと飽きてしまいますよね。そこで『毎日食べても飽きない 定番鍋 アイデア鍋 異国鍋』(著者:中島 武)から「水炊き」のアレンジレシピを紹介します。
水炊きは水、昆布、酒で煮汁を作りますが、酒を白ワインに変え、トマトジュースを加えると、大人向きの「トマト鍋」に大変身! 締めはリゾットがおすすめです。
大人向きの「鶏肉のトマト鍋」
「トマト鍋」は市販のスープもありますが、自分で作ると自由な味つけができるのがいいところ。煮込むうちに、トマトの爽やかな酸味が穏やかになり、甘味を増していくという味の変化も楽しめます。
材料(2人分)
鶏もも肉……1枚
じゃが芋(ゆでたもの)……2個
トマト……2個
玉ねぎ……1個
ほうれんそう……少々
きくらげ(もどしたもの)……適量
煮汁
|水……カップ3
|昆布……10cm角1枚
Ⓐ
|トマトジュース(無塩)……カップ2
|トマト水煮缶……1缶(400g)
|白ワイン……大さじ2
|砂糖……大さじ1
|塩……小さじ2
|オリーブ油……大さじ2
作り方
[下ごしらえ]
① 鍋に煮汁の水と昆布を入れて30分以上おく。
② 鶏肉は一口大に切る。じゃが芋は皮をつけたまま5mm幅の輪切りにする。トマトは皮を湯むきしてへたを除き、1cm幅の輪切りにする。玉ねぎも1cm幅の輪切りにする。ほうれんそうは根元を切り落として5cm長さに切る。
輪切りのトマトと玉ねぎ、ほうれんそうからピザを連想して、こんなふうに盛りつけてみたら、思った以上に好評でした。遊び心の盛りつけが歓迎されるのも西洋鍋のいいところです。
[卓上コンロで]
③ ①の鍋にⒶを加えて火にかける。煮立ったら鶏肉を加え、アクをとる。残りの具材を少しずつ入れ、煮ながらいただく。
締めは「トマトリゾット」
「鶏肉のトマト鍋」の残った汁にご飯を入れ、リゾットにします。具のじゃが芋を少し残しておくと一段とおいしくなります。パルメザンチーズをかけ、彩りにほうれんそうを散らします。
際コーポレーション株式会社 代表取締役。1948年1月27日、福岡県生まれ。1970年、拓殖大学卒業。1990年、際コーポレーション株式会社設立。中国料理店で独創的かつ力強いスタイルの店造りを確立し、その後、イタリアン、アメリカン、和食など幅広いジャンルで展開。鍋料理の専門店としては「ゆるり屋」(渋谷・京都)、「玉乃葉ぐーや」(西麻布)などがある。著書には『紅虎流自慢料理67 男子厨房で遊ぶべし』『ハングリー 日本を明るくするバカ力』(以上、講談社)、『繁盛道場 愛されるお店をつくる二十二の法則』(日本経済新聞出版社)、『そのお店、いまなら再生できます』「簡単につくれる おいしい麺と餃子」(以上、柴田書店)がある。
ゆるり屋 渋谷道玄坂店
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