■掃除のプロが教えます! 換気扇やガス台の油汚れお掃除ワザ
料理のたびに汚れがたまり、放置すると落ちにくくなってしまうガス台や換気扇の汚れ。あとでキレイにしよう、今はちょっと目をつぶろうと思っているうちに汚れが強固になって、お手上げ状態という経験はありませんか?
そんなキッチン掃除の中でも一番気が重くなりがちな、ガス台、換気扇、魚焼きグリルを含むエリアを掃除のプロたちはどのような手順でキレイにするのでしょう。家事サービスのプロ集団「ミッシェル・ホームサービス」のトップデモンストレーターのみなさんに教えていただきました。
プロの深く考えられた究極的に効率のよい手順やコツ、ワザで気持ちのよいキッチンを維持していきましょう!
ガス台まわりの掃除で最初にすること
ぐうたらさんはためにためた油汚れを、時間をかけて落とすことから始めましょう。五徳類、魚焼きグリルをつけおきします。そのためには当然洗い物を終え、シンクを広々使えるように!
①まずはマットを汚さないようにどける
キッチン掃除のスタートは、キッチンマットをたたむか丸めて置いておく。洗濯できるものであれば洗濯機に入れて洗う。
②場所を確保し、傷防止の布を敷く
掃除は時間がかかることから。食器を片づけてあいたシンクにタオルなどを敷き、五徳・受け皿には油汚れ用洗剤を吹きかけておく。
③油汚れが気になるグリルはつけおき
魚焼きグリルの汚れは落ちにくいもの。たらいなどにお湯を張って食器用中性洗剤を少し入れ、つけおきする。
④年1回でいいけれど換気扇もつけおきを
換気扇を外し、油汚れを取る。油汚れ用洗剤を溶かしたお湯にひたし、ソフトブラシでこすってから拭き雑巾で拭く。
コンロまわりの掃除
すぐコンロに着手したくなりますが、「掃除は上から」を忘れずに。あとから吊り戸棚に手をつけると、掃除したところにホコリやゴミが落ちてきて2度手間になります。汚れの度合いに応じて油汚れ用洗剤と水拭き→から拭きを判断して。
①掃除は上から!の鉄則に従って、まずは吊り戸棚の表面を拭く。濡れた雑巾と乾いた雑巾で、水拭き→から拭きを効率よく。
②キレイに見えても、意外と油などが飛んでいるコンロまわりの壁。「コの字」を書くように無駄なく拭いて、丸ごとスッキリ。
③拭き忘れがちなのが換気扇のスイッチ。油がついた手で触ることも多いので汚れている。吊り戸棚同様、水拭き→から拭きで。
④コンロまわりの小物は、ひとつひとつ手にとり、雑巾で水拭き→から拭きして掃除場所をあけていく。
⑤油がはねるコンロまわりの壁を水拭き→から拭き。汚れがひどければ油汚れ用洗剤をスポンジにつけ、泡立てて洗い、雑巾で水拭き→から拭き。
⑥油汚れ用洗剤をスポンジにつけて泡立ててこすり、雑巾で水拭き→から拭きする。ガスの噴き出し口に水がかからないように注意。
⑦五徳類はまず油汚れ用洗剤をスポンジにつけ、よく泡立てて洗う。直接液を吹きかけたり硬い物で五徳をこすらないこと。
⑧スポンジや歯ブラシで五徳などの裏側も洗う。その後、洗剤を洗い流し、乾いたふきんで拭き上げてガス台に戻す。
⑨側の部品もスポンジか歯ブラシで磨きます。小さな隙間にも汚れが詰まっていることがあるので、ブラシを細かく動かして。
⑩焼きグリルの換気口部分は、汚れがとてもつく場所。ここも忘れずに外して五徳と一緒にスポンジか歯ブラシで洗う。使うたびに洗えば、毎回の掃除がラクちんに。
⑪ガス台のスイッチまわりは手あかや油汚れがつきやすく、棚の扉も汚れが飛びがち。水拭き→から拭きで拭き上げよう。
ちょっとひと手間
五徳や魚焼きグリルの汚れが本格的にひどいときは重曹をふりかけ、熱湯をかけます。汚れが浮き上がり、その後の作業がかんたんに!
ガス台まわりに関しては、特に「汚れがつきたて」と「放置したあと」では、掃除にかかる労力がまったく違います。このエリアの主な汚れ要素である油は温度があるうちに拭き取れば比較的簡単にキレイになりますが、冷えて固まり、そこにホコリなどが加わりだすと汚れはモンスター化。調理が終わったらすぐ洗うのがいちばんですが、面倒ならキッチンペーパーで油を拭くだけでも違います。