累計1412万ビューを誇る「2年間で350万円貯めた! ズボラ主婦の家計管理ブログ」 で人気のブロガー、あきさんのノウハウを実践できる書き込み式家計ノート『1日1 行書くだけでお金が貯まる!「ズボラ家計簿」練習帖』(講談社)の発売を記念し て、お金が貯まる家計管理のコツについてうかがいました。節約しているのにお金が 貯まらない人必見!
■「年間いくら使える?」の計算式
自分の年収は知っているけど、生活に必要な固定費とは別の、自由に使えるお金が年間いくらかということを把握している人は、意外に少ないようです。
予定される毎月の収入、ボーナス、手当などを1年分加算した「年間収入」から、1年のうちに必ず支払うことが決まっている支出を差し引いた金額が、自由に使えるお金です。必ず支払うことが決まっている支出とは、住宅費、水道光熱費の他、習い事、教材費などを含めた固定費のこと。税金や年払いの保険、出産費用や入園準備金など、その年だけの支出も忘れずに計上します。さらに、月々の食費や日用品費の予算も計上することで、自由に使えるお金がいくらかが見えてきます。
「年間いくら使える?」の計算式
年間収入(予測)- 年間固定費 + 年払いの支出 = 1年間で自由に使えるお金
自由に使えるからといって、すべて「おこずかい感覚」で使ってしまっているのでは、貯金は永遠に増えません。かといって、貯金優先では生活に潤いがなくなり、すぐに行き詰ってしまい……。「じゃあ、どうすればいいの?」ということで、がんばらなくてもお金が貯まる家計管理についての著書で人気のブロガー・あきさんにそのコツをうかがいました。
■〝ケチケチ家計〟よりも〝メリハリ家計〟
「私が考える家計は、固定費、生活費、特別費、貯金の4つ。特別費とは、イベント性の高い事柄や大きな買い物などのために、〝特に分けておく〟お金のことです。貯金を殖やすには、固定費と生活費の見直しが必要です。ただし、〝ケチケチ家計〟にならないこと。固定費と生活費が非常に少なく、貯金が多くて特別費はほとんどないのが〝ケチケチ家計〟です。
一方で〝メリハリ家計〟は、固定費と生活費が少なめで特別費が多め。余計なものかも……と思っていた支出を〝価値ある支出〟に変えるための家計のやりくりです。 節約しているのにお金が貯まらないという人の多くが、実は〝ケチケチ家計〟のスパイラルにはまっています。ひとつひとつの支出は小さいけれど、それが積もり積もって、実は家計を圧迫している、というタイプです。夫婦と子ども2人の家庭の例でみてみましょう。
[ケチケチ家計] だらだら3万円
バーゲンの服 | 10000円 |
ファストフード(2回) | 3000円 |
コンビニお菓子 | 1000円 |
ファミレス | 4500円 |
ドーナツ | 1500円 |
フードコート | 3000円 |
ゲームセンター | 3000円 |
コーヒーショップ | 1500円 |
雑誌 | 2500円 |
[メリハリ家計] メリハリ3万円
寿司屋 | 20000円 |
映画館 | 6000円 |
動物園 | 4000円 |
家族4人でお寿司は無理……と思っていても、ちょこちょこした外食をやめれば、実現可能。考え方をほんの少し変えるだけで、生活の質が上がり、これまで「お金がないからできない」とあきらめていたことにチャレンジできて、家族の満足度は確実にアップします。
特に、外食は〝娯楽費〟として日々の食費とは分けて考え、上記のように書き出してみると、だらだら使っているのか、有意義に使っているのかが見えてきます。このだらだら使いをやめることで、同じ金額を使っていても家計管理への意識が変わり、〝ケチケチ家計〟のスパイラルから抜け出せるはずです」
■〝ケチケチ〟からの意識改革でみるみるお金が貯まる
節約しているのにお金が貯まらない人の金銭感覚には、「安いから大丈夫」という気持ちがどこかにあるようです。大切なのは本当に必要な支出か否かを、しっかり考えるということ。「いつの間にかこんなに使っていた!」となってしまわないように注意しましょう。
[ケチケチ家計] いつの間にか6万円
遊園地 | 20000円 |
ゲームソフト | 5000円 |
家電買い替え | 20000円 |
インテリア用品 | 15000円 |
[メリハリ家計] 欲しいものだけ4万円
遊園地 | 20000円 |
家電買い替え | 20000円 |
上記は特別費の使い方の一例です。遊園地には行くけれど、ゲームソフトはがまん。つい、衝動買いをしてしまうインテリア用品は必要かどうかを考えてみるなど、本当に欲しいものだけにお金を使うようにすると、ケチケチしなくても2万円が節約できます。 特別費は、年間で自由に使えるお金の中でやりくりをするのが基本。年間でいくらぐらい使えるのかを予想して、その中でやりくりができるようになれば、自然とお金が貯まる家計になっていくそうです。あきさん自身、そうした意識の改革によって、10年間貯金できなかった状態から、2年で350万円貯めたとか。
「年間いくら使える?」の計算をして、メリハリ家計を目指す。これがお金が貯まる家計管理への第一歩なのです。
東京都在住、夫、子ども3人の5人家族。 結婚直後から家計簿をつけはじめたものの、10年間はお金を貯められなかった。ところが、1日1行つけるだけのオリジナル家計簿に変えたところ、2年で350万の貯蓄に成功。この家計簿のコツを紹介したブログ「2年間で350万円貯めた! ズボラ主婦の節約家計管理ブログ」は、にほんブログ村の「にほんブログ村人気ランキング PVアクセス順 約92万サイト中第1位に(2017年11月)。現在もほぼ毎日更新し、読者からの相談や問い合わせにも丁寧に回答し、好評を得ている。著書に『あきのズボラ家計簿』(KKベストセラーズ)『あきのズボラ家計管理』(実業之日本社)、『1日1行書くだけでお金が貯まる! 「ズボラ家計簿」練習帖』がある。