小さな丸いシルエットにかわいらしい顔 ......。近年では、ペットとしての人気も高い“はりねずみ”はインスタでの投稿やハリネズミカフェなどますます注目を集めています。そんなカワイイはりねずみを主人公とした童話「はりねずみのルーチカ」シリーズをご存知でしょうか? かんのゆうこのお話に北見葉胡が挿絵を描いた作品は現在までに童話全7作と年少向け絵本が1冊。そしてこの度、幼児向け絵本の新作が刊行されました。
最新作『えほん はりねずみのルーチカ りんごとれるかな?』
童話版のさし絵ではモノクロでしかみられなかったルーチカを、絵本ではフルカラーで楽しめます。ルーチカのかわいらしさと優しい世界観は子どもだけでなく、大人も癒(いや)されること間違いなしです。
定価:本体1,200円(税別)
新作絵本の中身を少しだけ紹介!
はりねずみのルーチカが、おさんぽにでかけます。おいしそうなりんごが木になっているのをみつけたルーチカ。さあ、とれるかな?
「はりねずみのルーチカ」童話シリーズを一挙にご紹介
フェリエという国のふしぎないきものたちがくりひろげる、優しい友情の物語。
シリーズ登場の主なキャラクターたち
ルーチカ
こころやさしいはりねずみ。ジャムづくりと歌がだいすき。いつもあたまのうえにりんごをのせてあるいている。お腹がすいた人がいたら、りんごを頭からとって、あげる。
ソル
もぐら。気が弱くて、くいしんぼう。ソルがもつスコップで土をたがやすと、どんな植物でもいきいきとそだつようになる。
ノッコ
ちょっとなまいきな森の妖精の女の子。うさぎのかぶりものがだいすき。ジャグリングがとくいで、いつも赤い玉をもちあるいている。
ニコ
てんとうむし。森じゅうのうつくしい音をポシェットのなかにあつめている。
トゥーリ
旅のとちゅうでルーチカたちと出会い、そのままフェリエの国にすみついたなぞの少年。かろやかですばやい身のこなしができる。ラピナというふしぎな笛をふく。
単行本シリーズ すべての見開きに美しい挿絵が入る贅沢な1冊
はりねずみのルーチカは、もぐらのソルと大のなかよし。ある日ふたりは、おいしいジャムをつくるためにあかすぐりの実を探しに森へ出かけます。そこでふたりが出会うのは......。
ある日、ルーチカは小さなおとしものをみつけます。それは、なにかメッセージの書かれた葉っぱのカードつきのカギでした。フェリエのみんなが知恵を出し合ってカギの持ち主をさがします。
いちごがたくさん実っているという「ひみつの野原」を目指したルーチカたち。森の中でみつけた魔法のきのこの輪に入って小さくなってしまったルーチカたちが、小さい生き物たちと助け合いながらミクロの世界を大冒険します。
「メリークリスマス」。ルーチカがそういって、キャンドルをたかくかかげると、それを合図にトムテのハンドベルの楽団が、きよらかな曲をかなではじめました──。フェリエの国に星がうまれるまでの、ある冬の物語。
ルーチカたちが「絵本のなか」にはいって、奇想天外な怪物たちから、大切なお姫様を助ける冒険物語。地図にものっていない、だれも知らない「朧朧国(ろうろうこく)」を舞台に、みんなで力をあわせる大切さが伝わってくる心温まるお話。
「絵本のなか」にはいったルーチカたちは、見たこともないおそろしいかいぶつたちに次々とであいます! はたして、お姫様を助けだし、フェリエの国にかえることができるのでしょうか?
フェリエの国に、年に一度のハロウィン祭がやってきました! かぼちゃランタンや仮装を楽しむルーチカたち。異界との扉が開き不思議な友だちに出会います。ハロウィンの起源や伝統もわかり、友情、親子愛、温かい気持ちになる童話。
オリジナルの童話の世界が絵本に! オールカラーでより一層フェリエの国の世界観を楽しめる1冊。
1957年、神奈川県生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。絵本に『なつねこ』(文・かんのゆうこ 講談社)、 「絵本・グリム童話」シリーズ(訳・那須田淳 岩崎書店)など。装画・挿絵に「はりねずみのルーチカ」 シリーズ(作・かんのゆうこ 講談社)、「安房直子コレクション」(偕成社)など。2005年、2015年に ボローニャ国際絵本原画展入選、2009年『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(作・小手鞠るい 講談社) でボローニャ国際児童図書賞受賞。
1968年、東京都生まれ。東京女学館短期大学文科卒業。絵本に『はこちゃん』(絵・江頭路子)、『ふゆねこ』(絵・こみねゆら)、『星うさぎと月のふね』(絵・たなか鮎子 以上、講談社)など。児童書に「はりねずみのルーチカ」シリーズ、『白うさぎと天の音 雅楽のおはなし』(絵・東儀秀樹 以上、講談社)、『とびらの向こうに』(絵・みやこしあきこ 岩崎書店)がある。『星うさぎと月のふね』は、プラネタリウム番組化され、各地で上映されている。