著者17歳から69歳までの間に書かれたエッセイを集めた1冊。読み終えるまで、そんな長きにわたるものとは夢にも思わず、文章で若い老けてるを感受するのは難しいと知りました。「賽銭ぶつけてふり向かせる」は、もしかすると肩に1枚そっと当て、誰かに指でつかれたように思わせ、ふり向かせるものだったかもしれません。いや絶対そうだという気がしてきました。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『
近況:そろそろなにか建設的な、社会に開かれた趣味を持ちたいな、と思い始めました。