『52ヘルツのクジラたち』で本屋大賞を受賞した町田そのこさんがデビュー10周年の節目に放つのは、その初恋を真正面からテーマに据えた恋愛小説です。互いを純粋に想い合うだけでよかった関係から一転、家族の事情で突然関係が終わることとなった茜と碧生。
13年後、ふたりは地元の別府を離れて暮らしていますが、思わぬきっかけで再会に向かって歯車が動き出します。しかし彼らも大人になり、またしても愛し合うだけでは済まない。もう一度この人と一緒になるのか。家族や新天地で得た新たな出会いが、彼らの決断に密接に関わってきます。
ひとが誰と、どのように幸せになるのか。ふたりが初恋に下す決断は――タイトルの通りかもしれませんが、そこに至るまでの濃密なふたりの歩みこそ、恋愛、家族、ひいては自分の人生に悩む方々にとってお守りとなる一冊です。ぜひご堪能下さい。
――文芸第二出版部 伊藤蓮矢
【あらすじ】
【著者プロフィール】
1980年生まれ。福岡県在住。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で2021年本屋大賞を受賞した。他の著書に『蛍たちの祈り』『ドヴォルザークに染まるころ』『月とアマリリス』などがある。







