小学校入学を控えたすべての親に贈りたい!
そもそも「小1の壁」とは
共働き世帯にとって、保育園時代と大きく異なることのひとつが「親のサポートが増える」ということ。
子どものメンタルケアや勉強のサポートが増える家庭も多く、親のサポートは正直「園時代の100倍くらいになる!」
・平日の行事や役員仕事が多くて、溶けていく有給
・前触れもなく突然やってくる学級閉鎖
・習い事の送迎
・一度読んだだけでは内容がわからない小学校のプリント
・「時計」「漢字」「九九」など基礎学習への不安
・子どもの友人関係のトラブル
・いつもより大変になる春休み・夏休み・冬休み
共働き世帯やシングルマザーにとって、これら一つひとつが家計や生活を直撃し、絶望の声を上げたくなるものばかり。こんな「小1の壁」を前にして「それぐらい……」なんて言えるのは、昭和の時代で時間が止まっているか、想像力の欠如を疑うしかない。
著者のうなぎママさんは二児の母で、育休復帰後にマミートラック(出産や育児を理由に、女性社員がキャリアアップのチャンスを失ってしまう状態)に乗ってしまい、その閉塞感からブログを開設。自身が「小1の壁」にぶつかった経験から、10万人以上のフォロワーの声を集め、その攻略法について約4年にわたって情報発信をしてきた人物だ。うなぎママと10万人のフォロワーの集合知をまとめた本書があれば、「小1の壁」について全体的に理解し、具体的な対処法を知ることができる。
この本が目指しているのは次の3つ。(1)小学校生活を具体的にイメージでき、今から入学準備を始められる(すでに入学して「小1の壁」にぶち当たっている場合、その対処法がわかる)。(2)もし悩むことがあったとしても、自分だけじゃないと理解する。(3)漠然とした不安が解消され、小学生ママライフが楽しみになる。
生の意見があなたを支える
私自身は、「困ったときに何かを聞けるくらいの、ほどよい距離感の知り合い」は複数人いたほうが絶対に良いと思っています。
ちなみに学童ママたちは忙しく、お互いに干渉している時間がないせいか「ママ友トラブルにはなりにくい」と感じます。
待っていても相手から連絡先を聞いてもらえる可能性は低いですし、逆に言えばこちらから聞くことで相手は「助かる!」と思ってくれる可能性が高いです。
また深刻になりがちなテーマだけど、章ごとに漫画の導入部分があってとっつきやすい。