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理科好きになる力を育てる!「はたらく細胞」のキャラクターたちと人体のしくみが学べるドリル
(編:講談社 原作:清水 茜)
血液や臓器など人間の体について、最初に知ったのはいつだっただろう?
赤血球や白血球などは小学校高学年だったような。そして臓器に関しては、恥ずかしながら大人になっても、位置と役目をよく理解していませんでした。
なぜなら、昔の人体図鑑はグロテスクなものが多く、見るのも苦手だったからです。
しかしこの『はたらく細胞ドリル』は、漫画やアニメでお馴染みの『はたらく細胞』の可愛いキャラクターたちが出てくるので、親しみを持って楽しく学ぶことができます。
この本は「小学初級向け」なので、前半は顔や体、骨や筋肉の名称など、やさしいところから入ります。
さすがに大人の私には楽勝!! と思っていたら、知らないことが載っていました。
「肺に入る空気は約3リットル。牛乳パック3本分」だというのです。
内臓も小腸が1番長いことは知っていましたが、もし何メートルかと聞かれたら、答えられません。
正解は、小腸が5~6メートル。そして大腸は1.5~2メートル。
そんな長いものがお腹に収まっているなんて、改めて人間の体ってすごい!! と感心しつつ、これをクイズとして子供に出してあげたら、盛り上がるだろうなと思いました。
これも知らなかった!! と思ったのが、脳の働き。
「チョコレートを見つけて、食べて美味しい」と思うまでを、脳の中ではどんなふうに伝達しているのかなんて、一度も考えたことがなかったので、なるほど!!と思いました。
また、今の時代に合っていると感じたのは、「えいごでいってみよう」という英語のページがあることです。
もも=Thigh(サイ)なんて、いまだかつて書いたこともなければ言ったこともありません!! しかも発音は、歯と歯の間に舌をはさむthの音。
この本はドリルなので、説明のページと、直接答えを書き込めるページがあり、楽しみながら覚えることができます。
問題も、名称をひらがなで書き込むもの、○×をつけるもの、正解を選ぶもの、クロスワード、線つなぎと様々なので、勉強というよりクイズを楽しむ感覚に近いです。
また、1人で学ぶこともできますが、ここだけはぜひお子さんと一緒に見てほしい!!というページがありました。
それは、「からだなぞなぞ」のページ。
3問ずつ3ページ、合計9問の「からだなぞなぞ」が載っているのですが、ここは思わず気合が入りました!!
これも、親子で“よーいドン”で解き始めたら、絶対に楽しいだろうなと思います。
そして最後には、こんなページも!!
これなら、赤血球さんや白血球さんなどキャラクターたちから、褒められた気分になれそうです。
この「ごうかくしょう」のページだけでなく、ドリルの各ページには学んだ日にちを書き込むようになっているので、子供の頃の思い出として残してあげるのもオススメです。
今更ながら、人間の体って本当に優秀だなと思いました。そして、自分の体の仕組みを知るということは、自分自身を大切にすることにもつながるような気がします。
その第一歩として、遊び感覚で覚えられる『はたらく細胞ドリル』はピッタリだと思いました。
シリーズ累計700万部を突破する超ベストセラーとなった、体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』。
その数1人あたり、およそ37兆個。
細胞の数だけ仕事(ドラマ)がある。
「絵本 はたらく細胞1~3」も好評で、年少読者にも認知されているキャラクター「赤血球」や「好中球」、「血小板」といった細胞たちが案内役になって、人体のしくみが学べるドリルになりました! 自分たちのからだをつくる、それぞれの部分の名前をおぼえられる、これまでになかった知育ドリルです。
「体の名前」:あたま(頭部)、うでなど、体の部位の名前から、胃、大腸、肝臓など、臓器の名前と場所もおぼえよう。
「骨と筋肉」:私たちが見ているのは、人間の表面、皮膚の部分です。でも体の中には「骨」があり、そこに「筋肉」が付いています。
「消化」:口から入った食べ物は、体の中をどう通っていくの? よくかむこと(咀嚼)の重要性も自然に学べます。
「一番長いものは?」:・食道・胃・小腸・大腸(答え、大腸)など、好奇心を満たすクイズ形式の設問もいっぱい。
回答欄に直接書き込めて、医学・科学への興味を開く、「学べるコミックドリル」です。
白血球や赤血球たち細胞といっしょに、自分のからだについて考える力を身につけよう。
レビュアー
「関口宏の東京フレンドパーク2」「王様のブランチ」など、バラエティ、ドキュメンタリー、情報番組など多数の番組に放送作家として携わり、ライターとしても雑誌等に執筆。今までにインタビューした有名人は1500人以上。また、京都造形芸術大学非常勤講師として「脚本制作」「ストーリー制作」を担当。東京都千代田区、豊島区、埼玉県志木市主催「小説講座」「コラム講座」講師。雑誌『公募ガイド』「超初心者向け小説講座」(通信教育)講師。現在も、九段生涯学習館で小説サークルを主宰。
公式HPはこちら⇒www.jplanet.jp
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