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魔法の10フレーズで会計がわかる! 超一流会計士が教える最短距離の勉強法
(著:前田 順一郎)
そんな目標の中でも「簿記の資格を取る!」なんてのは実際の業務に役立ちますし、スキルアップに直結しますから目標、かなり人気の目標じゃないかと思うわけです。かくいう私もここ10年くらいそんな目標を立て続けて、気づけば達成できないままいい歳になってしまいました。心当たりがある方も多いのではないでしょうか。だって、会計ってなんかややこしくて難しいんだもの。
このようにわかりやすく単純化した表を元に、それにあったシチュエーションで説明が展開していきます。
簿記や会計に挫折し続けてきた私でも、これらの単語は社会人として当然なんとなくは知ってはいますし、知っている前提でビジネス活動を行っていますし、まあ、数字も読めなくはないのかな? と思ってもいます。けれども、それらの正確な「定義」や「読み解きかた」は正直怪しいものでした。
・理解すべき単位の全体像を提示して、
・それを構成する単語、略語を提示して、
・それが何であるのかを解説して、
・全体的なロジックや例外事項などを提示する
というように大局から詳細に降りていくように組み立てられています。
ですから、はじめはいまいち理解しきれなかったとしても、章を読み進めていくうちに理解が進んでいきますし、繰り返し読むことで理解の解像度が高まり、その章に対応しているフレーズが何を意味しているのか、何のことを言っているのかがわかるようになるのです。実際私はそうなりました。
営業畑から経理課長に異動になった経理を全然知らない前田課長と、「できる」経理課員の萌美さんとのやりとりがあり、そこで魔法のフレーズが登場します。
そして、このコント?茶番?のおかげで読者の心理的ハードルが思い切り下がります。ストーリー仕立てで魔法のフレーズが使用されるようなシチュエーションを提示してくれるからこそ、後に続く解説もすんなりと頭に入ってくるよう自分ごと化してくれると感じています。
個人的に実際に簿記や会計に挫折する理由はまさにその2つであると私も感じていました。
会計の入門書を買ってきて勉強を始めても、まず初めに仕訳の説明があり、まるで英単語を覚えるかのような単調な作業を繰り返していると、いつの間にか入門書を開く機会が次第に少なくなってしまったものです。
もちろん仕訳や難しい単語の理解と暗記が大事なことであるのは理解しているものの、なかなかモチベーションの維持は難しいものです。どうしても日々の生活や業務に負けてしまうものなのですよね。
筆者のキャリアにおいて、霞ヶ関のキャリア官僚に会計を説明する際に仕訳から説明する時間がなく、仕訳を一切使わずに正確に説明しきらなければならない経験があったそうです。しかし今では仕訳なしで会計を説明しきれると自負されていました。
そしてその経験を元に記された本書にも仕訳の説明はありません。
タイトルにもある通り、本書は10のフレーズを元に解説が展開されています。
P/L(損益計算書)を理解するためのフレーズと、B/S(バランスシート)を理解するためのフレーズというように、概念別に理解しやすいまとまりごとに解説しているため、驚くほどに頭に残りやすい構成になっています。
- 電子あり
この10個のフレーズを理解するだけで、会計のすべてがわかる。
全サラリーマン、特に新入社員必読の書!
「ケイツネが減少したのは、アラリが増加した一方で、ハンカンヒも大幅に増加してしまったためです」
「ゼイマエが減少したのは、ケイツネは増加したのに、多額のトクソンが発生したためです」
実はこの3つのフレーズだけで、会計の半分は理解できます。
ゲンカ=原価=売上原価
ケイツネ=経常=経常利益
ハンカンヒ=販管費=販売費および一般管理費
ゼイマエ=税前=税引前当期純利益
トクソン=特損=特別損失
P/L(ピーエル)とかB/S(ビーエス)とか言われても頭が痛い。
そんなあなたこそ、この本を手に取ってください。
東大→MBA→霞が関の会計士がイチから教える驚くほどわかりやすい会計の本。
本書の執筆に当たり、私は会計に携わってきた20年以上の経験の中で得た全ての知識やノウハウの中から、皆さんに本当に必要だと思われるものを入念に選別しました。そして、そのエッセンスを、たった10個のフレーズにまとめました。それが、本書の最大の特徴である、会計が驚くほどわかる「魔法の10フレーズ」です。
本書は「専門用語のややこしさ」と「仕訳(しわけ)のとっつきにくさ」という、会計を学ぶ上での2つの厄介な問題を、「魔法の10フレーズ」を用いることで根本的に解決しました。その結果、会計の入門書でありながら、1回読めば、皆さんがしっかりと深く会計が理解できるようになるという、画期的なものになっています。
レビュアー
静岡育ち、東京在住のプランナー1980年生まれ。電子書籍関連サービスのプロデュースや、オンラインメディアのプランニングとマネタイズで生計を立てる。マンガ好きが昂じ壁一面の本棚を作るものの、日々増え続けるコミックスによる収納限界の訪れは間近に迫っている。
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