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自分史上最高の透明感が手に入る! 石井メソッドで肌が生まれ変わる人続出!

2020.05.22
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肌トラブルといえば、幼いころに抱えていたアトピーだ。とはいえその症状も歳を重ねるにつれ緩和され、今では季節の変わり目に手足が少し荒れる程度で済んでいる。だから近年は悩みもなかった。化粧品売り場のビューティアドバイザーさんから「何かお困りは?」と聞かれても特に浮かばず、顔の肌チェックをしてもらっても適正値であることが多かった。

そのため最初は「一週間で肌が変わる」というタイトルを眺めても、腰は重いまま。だが、帯にあった女性の写真とセリフを見て気が変わった。「私も美保さんに救われたひとりです」──その言葉を寄せていたのはなんと、フリーアナウンサーの田中みな実さん。「え! あの肌を支える方法が書かれているの!?」そう思ったら、途端に興味が湧いてきた。

本書は女性雑誌『VoCE』での連載「人生が変わる美肌塾」を基にし、著者が自身やサロンのカウンセリングで実践してきたメソッドを、わかりやすくまとめて解説している。実は著者自身、20代の頃にはメイクを厚塗りし、刺激の強いクレンジング剤でゴシゴシと洗い落としていたという。その結果傷んでしまった肌には自信が持てず、写真に写るのも嫌だったそう。だが思いがけない転機によって、今の洗顔法と出会うことになる。

私の肌が改善したきっかけは、洗顔とクレンジングでした。
ちょうどまつげエクステサロンの開設にあたり、
私自身もまつげエクステをつけ始めたため、
洗浄力の高いオイルクレンジングをやめたのです。
さらに、エクステが取れないようにそーっとそーっと洗うようにしたら、
急激に肌が乾きにくくなり、くすみも改善。
毛穴も目立ちにくくなるなど、たった一週間で効果を感じたんです。

「必要は発明の母」と言われるが、こんな発見が現在の著者のツヤ肌を生み出すきっかけだったとは! それもたった1週間で。おかげで先がさらに読みたくなった。ちなみにここまでのお話は「序章」の前に書かれているので、私のように連載を知らなかった者にも、著者像がわかりやすく簡潔に伝わってくる。

さて石井式メソッドの最重要ポイントは、「摩擦を避けること」にあるという。序章では、力強いこの一言が真っ先に掲げられていた。

こんなに大きい文字で書かれた言葉を目にするのが久々で、圧倒されてからふと気づく。普段それほどこすっているつもりはないけれど、「徹底して」ということは、いったいどれくらい気を付ければ「こすらない」ことになるのだろう──。自分の洗顔法との違いを確かめるためにも、ページをめくる。

本書は全6章の構成になっている。中でも第1章「まず一週間、石井式“摩擦ゼロ洗顔”を始めましょう」と第2章「保湿を見直しましょう」は、その2つだけで全体の半分近くにわたるページが占められていた。いかに著者がその洗顔法とメンテナンスを重視しているか、気迫がビシバシと伝わってくる。そして、「洗顔・クレンジングの摩擦ポイント」チェックと、具体的な洗い方が語られる。





「30回以上のすすぎ」という文字を見て、目を見開いた。ふだんはおそらく10回程度しかすすいでいない。洗顔料はかろうじて泡のタイプを使っているものの、さらに読むと、「ピンポン玉3個分の泡をたっぷり使って、モフモフ押し洗い」せよとある。手は顔と垂直に動かし、横にはすべらせない。「徹底してこすらない」って、このレベルなんだ……!

ただ、ここで思い出したことがあった。アトピー治療の時に、皮膚科の医師から言われた言葉だ。「スポンジを使うと肌が荒れるので、せっけんやボディーソープを泡立てたら、その泡で身体を洗うように」。以来、私の肌荒れは落ち着いている。医学的な見地からの指導と石井式メソッドが、こんな形で繋がるとは。あくまで個人的な体験だが、なんだか腑に落ちてしまった。

話を戻すと、この後に続く「基本の洗顔」やすすぎ方を読んで、実際に洗顔法を変えてみた。水を顔の左右へ移動させず、垂直につけることで泡を落としていく。30回を数えたところで試しに顔を上げると、それでも泡が残る部分もあった。すすぎの重要性を思い知る。お手入れ後は肌が明るくなった気がするし、何よりツヤ感のもちが良くなった。洗顔料やローションの使用量は増えたけれど、高い化粧品を買うことに比べればはるかに安い。

そして何より、自分の顔をこれほど丁寧に扱ったのは初めてだった。ローションを入れ込むごとに、肌がもっちりと手のひらに吸い付くたび、愛しくもなったほど。思っていたよりも繊細、でも方法を変えてみたら応えてくれた自分の顔。紫外線も強くなるこれからの時期に向けて、より一層ケアに励んでみたい。

  • 電子あり
『一週間であなたの肌は変わります 大人の美肌学習帳』書影
著:石井 美保

あの田中みな実さん、絶賛! 「私も美保さんに救われたひとりです」
43歳にしてシワなし、たるみなし。透明感あふれる美肌と美貌を保ち続ける美容家・石井美保さんは、そのスキンケアメソッドの確かさと美しすぎるビジュアルで、女性誌読者の憧れの的。美容誌『VOCE』でのスキンケア連載「美肌塾」をはじめ、20代から50代まで幅広い各誌読者層に支持され、主宰するサロンには予約が殺到しています。
そんな彼女も、実は30代前半まで「肌を褒められたことはなかった」といいます。現在の美肌にたどり着くきっかけとなったのが、徹底してこすらない「摩擦ゼロ洗顔」。その洗顔法を中心に毛穴悩み、シワ・たるみ・ほうれい線悩みを改善するスキンケア法や田中みな実さんも実践する「肌アイロン」まで、“石井メソッド”を単純明快に伝えます。
いくつからでも美肌は目指せる!誰でもできる、毎日できる、一生モノのスキンケアメソッドです。


序章 「石井式スキンケアメソッド」とは
   ・石井式は徹底してこすらないメソッドです
   ・石井式の主役は薬指と小指です  

第一章 まず一週間、石井式「摩擦ゼロ洗顔」を始めましょう
   ・美肌は“洗い方”が8割
   ・基本のモフモフ洗い
   ・メイクの濃さにあったクレンジングを選ぶ
   ・基本の摩擦ゼロすすぎ
   ・タオルに投資してください
   ・一週間でここまで変わった!

第二章 保湿を見直しましょう
   ・保湿も徹底してこすりません
   ・夜よりも朝の20分保湿
   ・プレス塗りローション
   ・乳液を省いてはいけません
   ・クリームは朝こそたっぷり
   ・日焼け止めまでがスキンケアと心得る
   ・石井式メソッドでここまで変わった!
   
第三章 石井式なら結果がでる! 「お悩み別スキンケア」
   ・あきらめないで!毛穴とシワ・たるみは専用ケアで改善
   ・石井式毛穴ケアプログラム
   ・シワ、たるみ、ほうれい線に効く3つの習慣
    「肌アイロン」「表情筋」「頭皮ケア」
  
第四章 めぐりをよくすると、美肌になる!「インナービューティ」
   ・水をめぐらせる
   ・良質な油を内側から 
   ・美肌スープ
   
終章  肌とむきあう
   ・自分の顔、ちゃんと見ていますか?
   ・肌断食のススメ

レビュアー

田中香織 イメージ
田中香織

元書店員。在職中より、マンガ大賞の設立・運営を行ってきた。現在は女性漫画家(クリエイター)のマネジメント会社である、(株)スピカワークスの広報として働いている。

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