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【名作発見】白洲正子の「美と魂の原点」西国三十三所巡りの旅

西国巡礼
(著:白洲 正子 解説:多田 富雄)
2017.07.30
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江戸時代でも巡礼というより物見遊山的なノリが強かったと思われるので昔から普通の旅姿の人が多かったのかもしれません。巡礼の道で巡礼姿が浮く、というのは面白いです。四国の八十八箇所とは全然ちがうなと思ったらこっちは観音、あっちは弘法大師。元が違うし立地も違うとまったく別モノになるのですね。(カラスヤ)

『西国巡礼』書影
著:白洲 正子 解説:多田 富雄

見事な滝の景観で有名な第一番那智山の青岸渡寺、第二番紀三井寺、大和の長谷寺、滋賀の石山寺、洛中洛外の清水寺、六波羅蜜寺、琵琶湖の竹生島等に、三十三番美濃の華厳寺、番外の花山院。全て自らの足で巡り、観音信仰の広大無辺、自然の中での精神の躍動を、自己の存在を賭けた言葉で語る著者初めての巡礼の旅。後の多くの名著の出発点となった美と魂の発見の旅、西国三十三所巡り。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。


近況:四国88、西国33、秩父34、などと書くと、アイドル集団っぽいですね。

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