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【名作発見】評論家にぶち切れた女流作家を鎮める「独断峡」とは

自伝的女流文壇史
(著:吉屋信子)
2016.11.27
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昔の小説などに哲学堂公園ってあまり出てくるのを読んだことがない気がします。個人的に好きな公園で、かつての様子は写真などではよく見るのですが。井上円了博士の土地であったのが、戦後、都に寄付されたとのことで、この作品中では「故井上博士の旧邸庭園公開」とありました。人ん家のでっかい庭であった、ということでしょうか。「独断峡」の石標は今度行ったらぜったいポンポン叩いてみます。(カラスヤ)

『自伝的女流文壇史』書影
著:吉屋信子

少女小説作家として一世を風靡し、若くして文壇にデビューした吉屋信子が描き上げた、「女流文壇」の草分けともいうべき10人の肖像。男性が中心だった近代日本の文壇史において「女流」と一括りにされながら個性豊かに輝いた女性作家たちの魅力を、折に触れての交流の中から余すところなくすくい上げた自伝的エッセイ。章ごとに1人の作家にフォーカスした構成になっていますので、どこからでも読むことができます。

レビュアー

カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。

近況:年2回の哲学堂公園古建築内部公開、この秋も行ってまいりました

抱腹絶倒⇒「カラスヤサトシYouTube」最新版はこちら

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