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2016.11.20

レビュー

知る限り、最も「素」の日常を書いた1冊。感受性を問われる名作

「フツーの日常」。作者は戦争も経験し、激動の時代をくぐってきてますし、戦後は「第三の新人」として文壇にも身をおいた。なのにその全てがものすごくフツーの日常として淡々と、時には同じことを繰り返しつつ描かれる。ここまで本当の素の日常を描き出したものは他にちょっとなさそうなほど。若いころはまた違った作風らしいのでそっちも読んでみたいです。この作品は老境のころのもの。(カラスヤ)

野菜讃歌

著 : 庄野 潤三

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レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。

近況:もうそろそろ年末、と思っていたら、もう目の前まできてますね。

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