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【名作発見】大空襲で焼け野原「さっぱりした」と書く新聞ってすごい

百閒随筆1
(著:内田百閒 編:池内紀)
2016.10.23
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東京に空襲がさんざん来ていた頃だというのに、駅に巣を作っていたツバメの無事を気にしていたり、飼ってたメジロを連れて逃げたり、なんだかのんびりした感じがします。戦時中など昔のことを本で読むたび「当時の人の感覚」はどうだったのかなどと考えますが、そんなの100人いれば100通りあるうえ、そのすべてはどうしたって当時の人でなければわかりえないものなのかもなと思いました。悲壮感にしても楽観にしても。(カラスヤ)
『百閒随筆1』書影
著:内田百閒 編:池内紀

「高利貸しに就いて」「鶴」「東京日記」他、軽妙、奇抜、ユーモアに溢れ、俳諧精神に裏打ちされた名エッセイを精選する。全2巻。

レビュアー

カラスヤサトシ イメージ
カラスヤサトシ

1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。

近況:10月25日あたりに、新書館より『カラスヤサトシの孫子まるわかり』という本が発売されます、よろしければぜひ!

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