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脳をきたえるには、手を動かすトレーニングをすることが大切。指を動かすおりがみは、脳をきたえ感性を育むトレーニングそのもの。2歳から100歳まで、手指を動かせば、脳はどんどんきたえられる! そんなおりがみの驚くべき効能をご紹介。おりがみ、侮るなかれ。ということで、講談社社員6人、さっそくおりがみを折ってみました!
●さあ、おりがみに挑戦!
どのご家庭にも馴染みのある「おりがみ」。だからこそ「おりがみなんて誰が折っても同じでしょう?」と思われがち。そこで、講談社の社員6人(男性女性各3人)で実際に折ってみました!
■女性社員3人がセミを折ると……
細部まできっちりと折りこまれ、全体的にシルエットは同じようですが、羽の大きさには個性がクッキリ!
■男性社員3人がセミを折ると……
フォルムも羽の大きさもバラバラ。ピンクのセミには謎の折り目まで。男子はいくつになってもワンパクです。
おなじ折り図を使って折ってみても、できあがりにはこんなにもちがいが出るんです。
まさに「おりがみ」には、その人らしさがあらわれます!
●おりがみの8つの効能
日本の「おりがみ」は、指を1本ずつ、うまく動かさなければならないため、やればやるほど手先が器用になります。そういわれれば手と指を使うおりがみは脳に良さそうですが、実際にどのような効能があるのかまとめてみました。
おりがみをして、手や指をたくさん動かすと、脳が働きます。繰り返すうちに、手や指を器用に動かせるようになります。
自分で新しいものをつくろうという気持ちが芽生えます。つくったものを使って遊び方を考えることで創造性が育ちます。
何かを達成したり、ほめられたり、楽しい気持ちになったりすると、脳にドーパミンが分泌され、やる気を起こさせます。
完成形を想像しながら、折る順番を考え、計画を立てながら作っていくので、推察力・計画性が身につきます。
おりがみを通して、山折り、谷折りなどの記号を理解し、やくそくごとを守って行動する力を育てます。
おりがみの色をみくらべたり、自分の好きな色を選んだりすることで、色彩感覚や個性が育ちます。
幼児期から日本の伝統や文化にふれることは、日本だけでなく、ほかの国の伝統や文化を尊重する気持ちを育てます。
おりがみを半分に折っていくと、同じ形がたくさんできます。これを意識すると、分数やかけ算の考え方を感覚でつかめるようになります。
そして!
本書には「おりがみマラソンチェックシート」がついています。紹介されているおりがみ100項目の作業をすべて行えば、自然と手指のトレーニングが積まれ、手先が器用になり、脳がきたえられる。そんな「おりがみハイ」になること必至のトレーニングシートで、秋の週末は家族みんなで「育脳休暇」にしてみませんか?
脳をきたえるには、乳幼児期に手を動かすトレーニングをすることが大切です。指を1本ずつ動かしてものをつまんだり、道具を持ったりする運動は、「精密把握」といい、このような細やかな指の動きは、2歳以上にならないとうまくできません。そのため、乳幼児のときから、繰り返しトレーニングすることが大切です。この本では、できるだけ指を動かして、脳の発達を促すために、どのご家庭にも馴染みのある「おりがみ」を用いて、いろいろな角度から、手指のトレーニングを進めていきます。
巻頭口絵の100項目のチェックシートにしたがって、すこしずつトレーニングを積んでいきましょう。しぜんと手先が器用になり、脳がきたえられる一冊です。
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