今日のおすすめ
【名作発見】戦時下、巨体力士はメシを喰えたのか?(相撲ファン必読)
昭和16年から昭和18年1月にかけて書かれたもので、モロに戦時下の相撲興行の様子などもよく出てきます。が、本当に取組に夢中になっていて、戦争のことはほとんど出てきません。読んでると戦時中に書かれたものであることを忘れるくらい、名勝負の描写に手に汗握ります。アメリカの野球団を「興行的媚態」、イギリスを「老大国」といってけなしてる箇所が、時局のことを考えると本気度が増して見えてきます。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『
近況:長年行ってみたかった、吉見百穴に行ってきました、
関連記事
-
2016.05.29 レビュー
【名作4コマ】昭和36年、頻尿の強敵あらわる(室生犀星)
『蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ』著:室生犀星
-
2016.06.12 レビュー
【名作4コマ】真っ暗なガード下から兵役に行く重苦しさ(西東三鬼)
『神戸・続神戸・俳愚伝』著:西東三鬼
-
2016.05.15 レビュー
【名作4コマ】戦争のおかげで遊んでいられる正月(幸田文)
『番茶菓子』著:幸田文
-
2016.05.08 レビュー
【名作4コマ】40年以上、女性が石ころを背負って築いた港(木山捷平)
『新編 日本の旅あちこち』著:木山捷平
-
2016.04.24 レビュー
【名作文庫4コマ】郷愁にエロスは最強文学(奥野信太郎)
『女妖啼笑 はるかな女たち』著:奥野信太郎
人気記事
-
2024.04.02 レビュー
ホスト、立ちんぼ、トー横……慶応女子大生が歌舞伎町で暮らし取材してきた生の声
『ホスト!立ちんぼ!トー横! オーバードーズな人たち ~慶應女子大生が歌舞伎町で暮らした700日間~』著:佐々木 チワワ
-
2024.04.01 レビュー
人間力がすごすぎる、栗山英樹さんの熱い人生哲学
『信じ切る力 生き方で運をコントロールする50の心がけ』著:栗山 英樹
-
2024.03.28 レビュー
理系に強い子どもに育てるヒント満載! 数学センスを磨く新しい勉強法
『中学数学で磨く数学センス 数と図形に強くなる新しい勉強法』著:花木 良
-
2024.03.26 レビュー
どこにでもいる!? 人間関係の悩みを生み出す人の生態
『職場を腐らせる人たち』著:片田 珠美
-
2024.03.27 レビュー
SNSでことばの事故を起こさない方法とは!? 日本語ラップは言語芸術!?『日本語の秘密』
『日本語の秘密』著:川原 繁人