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昭和38年ごろ、児童遊園地の遊具──カラスヤサトシの文庫で100年散歩
私小説ということで読んでみましたが特に後半、観察や洞察が微に入り込んで血管の中まで見ていくような、もの思いにふける目で、そのまま宇宙の果てまで見て、そこからの視点で自分を見ているような、そんな展開にめまいがしてきます。もはやジャングルとかどうでもよく、現実か空想かもどっちでもよく、超能力者が書いた私小説のようで。ジャングルジムのところはまだそういう感じが炸裂していない部分(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』第1巻など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。新刊『オレは子を見て育とうと思う』(竹書房)『毎日カラスヤサトシ』第2巻、『『カラスヤサトシ』8巻(講談社)『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』(新書館)、『カラスヤサトシの怖いところに手が届く』(集英社)、『おとろし』(秋田書店)大好評発売中です。
近況:気づけば厄年がおわろうとしています、遅いですがお祓いいこうと思っています。
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