お待たせしました! 講談社ラノベ文庫9月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
激戦"小説ダンジョン"を王道でぶっちぎったスーパー注目作、カモンッ
刊行前からの超話題作。日本最大級の小説投稿サイトにおいて「日間、週間、月間、四半期すべてで1位」という傑出作が堂々のフィジカル書籍になりましたよ。 すごいです。担当のクリキチくん(仮名)がサイト掲載時の原稿を大幅にブラッシュアップ。オビには<話題作!!!!!!!> とあって、ほんと、すげえなこれ。ちなみに「!」(いわゆるビックリ・マーク)は編集的に「アマダレ」といいまして、この場合「7レンアマダレマッスグ」といったりしますが、写植とか、ましてや活字の組指定なんか知らない若い編集者にはなんのことかわからんじゃろうて、ぐふ。ゴホゴホ。クァー、ペッ。失敬。
そんでさあ、大ちゃんのファン(いねえよ)ならご存知の通り、あてくしはファミコンすら間に合ってないプレ・ゲーム世代ざますので、ゲーム用語がさっぱりわかんねーんですよ。GM? ゼネラル・モータースか? CPU? まずはタスク・マネージャーを立ち上げろ! ドロップ? サンダー杉山? 雷電ドロップか? ……このレベル。どうでもいいことには詳しい。ことほどさようにゲーム音痴の大ちゃんなのに、ゲーム描写を読んでてぜんぜん気にならないので驚きました。ポンッ、コロコロッと転がる音がするような文章、「助かった、よし、マグロ買った、ゴリラに化けた」的なリズム感、スピード感の案配も抜群な展開。これ、気持ちいいわ!! それとねえ、自画自賛しちゃうけど、Kラノベブックスの大きさとズッシリ感が中身のドライヴ感とぴったんこカンカン。必買必読と申し上げておく!!!!!!!
団長といわれたいけれど……
自分のスマホにも、いくつかのソシャゲが入っています……でも実のところ、どのゲームもまだプレイしていないのです。流行に寄り添うべき編集者としてはお恥ずかしい限りでありますが。やりはじめたらずーっとそのゲームにはまって、周りの人に攻略法やらガチャの結果とかをずっとしゃべり続けて迷惑をかけてしまいそう……そんなところも気になっていて、今ひとつ始められないってのがホントのところなのです。
それと、たぶん一番ゲームにはまるのをためらっているのは、ほらゲームでなにかを達成していくのってとっても時間がかかるじゃないですか。某ゲームとかみんなプレイ時間を自慢しているけど、実際そんだけ時間があるなら、あの本読んであのアニメみて……とか考えてしまう、要するに貧乏性なのかもしれませんが。
といいつつも本作を校了しているあいだはずっと、ココアちゃんやアルティアちゃんたちヒロインズにずっと癒やされっぱなしでありました。炭酸をしらないココアちゃん、沐浴しかしらないココアちゃん、ローバーに絡まれる(にゅるっとな)ココアちゃん。どの場面をとってもいい感じなのです。はるのいぶき先生のイラストの魅力もくわわり、いい意味で破壊力ずっきゅーんな当作をぜひお楽しみいただければと思います。……でもケルベロスとかワイバーンはいやだなあ。(あるじ様、いいなあ。団長とよばれてもいいけど、団長っていうとどうしても世代的にサングラス掛けてショットガンぶっ放してる警察の人を思い出してしまうのはナイショです)
光と闇、花は赤、ボケは適宜スルーとな
第5回講談社ラノベ文庫新人賞出身、御守いちる新作シリーズの開幕でございます。猟奇的快楽殺人か、はたまた恨みつらみの怨恨殺人か。快刀乱麻のごとく事件の謎を解くJK。本作カヴァー・アートをご覧ください。横にフキダシが出てて「くくく、解決! 圧倒的解決!!」(背景ざわざわ)くらいのことはつぶやきそうな三白眼の女子高生ですが、こやつが事件なんか解決しやしねえ。なんにでも首をつっこんで話をピンボケの方向に持ってっちゃったりします。もうナチュラルにかわEから許す。このすっとぼけアンチ探偵と使いっ走り少年がぐいぐいと事件をあれしていくわけよ。おとぼけ感とドス黒さで読んでるほうもぐいぐい持ってかれます。
ストーリーの性質上、ネタバレ現金じゃなくて厳禁ですんで、お釣りは持ってけとばかり、これ以上しゃべりませんが、大ちゃん、久々に校了者特権を行使して、担当者のマッキ(仮名)に「このトリックって、○●◎◇※〒なの?」って聞いちゃいました。そうしたらマッキ(仮名)が「それは#F&%=*+がこうなってるんですよ。イックショ」と相変わらずドリフのカトちゃんみてえなクシャミしてました。うー、しゃべりてー。みなさん、2度読み必至ですぞ。いうたら、路地裏のすんげえうまいラーメン屋に入って帰りに開店記念の自家製チャーシューおみやげにもらってラッキー!ゆう感じや。どないや。なにわろてんねん。
想像してごらん、木の生えた頭を(ジョンレノン風)
一発芸をやれ、といわれたとき、最初に自分の脳裏に浮かぶ芸というと、うーんやっぱりこれかな! 手を水平にして、ノドにたたきつけながら、カタカナのイメージでこう言います『ワ~レ~ワ~レ~ワ』──文字だと伝わりづらいんですが、一応≪宇宙人≫のモノマネのつもりなんです……。すごい前のラノベ文庫チャンネルで一発芸を無茶振りするという企画があったのですが(2016年1月放送分)もしそのとき指名されてたらこれをやって、千本木さんや王子に冷たい目でみられただろうなあ……。それにしても自分の持っている宇宙人のイメージの少なさに絶句してしまいましたorz。
さて、当作略して『パラミリ』ですが、こちら数多の宇宙人の侵略から地球を密かに守っている組織のリーダーにされてしまった、阿倍野晴克くんが主人公なのです。前巻ではなんだかおぼつかなかった彼もだんだんと周囲に馴染んで、策略家としての一面を覗かせてきています。今回の宇宙人はなんと、「植物」――そうですよね宇宙人だからといっていつも『ワ~レ~ワ~レ~ワ』ってやるわけないんでしたそうでした。例によって宇宙人を撃退したはずが実は……という展開。ヒントは「木の生えた頭」ってことで、ぜひ本編にてお確かめいただければと。魅力的なヒロイン陣(個人的には自称お姉さんのルシアが好きです)もいいですが、ザ・組織人って感じの千代崎さんにもつい共感してしまうのです。植物?の宇宙人っていうとガン◯ムWOの映画版思い出したのはナイショです。