講談社ラノベ文庫4月刊のラインナップを一挙ご紹介! 校了を担当する2人の秘密コメント付きをチェックしよう!!
イノヤス
講談社ラノベ文庫編集長(であるらしい)。月刊少年マガジンに約20年在籍後ラノベ文庫へ異動し現在に到る。頭の中身は自称永遠の17歳だが頭の外側は……!?という、ドラえもんのいないのび太、みたいな感じのおっさん。編集者としてのモットーは「相手の技は必ず受けろ!」、身につけたい能力は「速読」、異世界に行ったら「蕎麦屋」をやりたい。一度言ってみたい台詞は「どうしたんだ、顔が赤いぞ。熱でもあるのか!?」
大ちゃん
講談社ラノベ文庫編集部校了担当者。またの名を金剛寺大三郎。軍手とガムテと段ボールが似合うナイス・ガイ。講談社ラノベ文庫の新刊を責任持って校了してますが、やたらフセンをいっぱい貼って返してくるのでうっとおしいみたい。「笑ったとこにいちいち『(笑)』っていうフセン貼ってくんの、どうなんすか」(編集部員・談)
終わりは、はじまり
富士樹海に出現した謎の穴で通じた異世界、慎一がオタク伝道師として派遣された神聖エルダント帝国があるファンタジー世界は、実は未来世界である事が分かる。しかも、穴は不安定化して、現代日本との行き来が出来なくなる可能性も。慎一たちは、異世界から去るように指示される。が、慎一の心は今や異世界側にあり、帰る決断は出来ない。そんな慎一に、さらに現代日本と異世界を巻き込む巨大なリスクが襲いかかる。
ご存じ『アウトブレイク・カンパニー』、講談社ラノベ文庫の初っぱなを彩った名作も、いよいよ17巻です。内容的には、もちろん高値安定のおもしろさなのですが、中ではとんでもないことがおこりますよ!
前巻で日本とつながった異世界は実は「未来」だったという事実が見えてきましたが、その「つながった未来」のせいで地球が不安定になっているらしいです! シンイチくんはいよいよ決断をせまられる日が、はっきりと近づくのがわかってきます。──ということで、緊迫の17巻ぜひみなさまご自身でお確かめくださればと思います。巻末には、榊一郎先生の5月発売新シリーズ『パラミリタリ・カンパニー』の先行チラ読みも掲載されておりますのでお楽しみに!
関係ないですが(ホントはちょっと関係ありますが)航空母艦ってたぎりますね! でも原子力空母から発進する戦闘機は、やっぱりスーパーホーネットじゃなくて“ドラ猫”ことF14トムキャットが一番燃えるなあ、あるいはVF-1バルキリーでもいいですねぇ……世代ですかね!
よぞらのむこう
憧れの剣士になれた黒野刀禍だが、それは精霊・夜空の力でしかないと自覚していた。ある時、彼の目の前で新形の妖怪“ネクラ”が同僚の姫野を異世界へと連れ去る。剣士達にとって仲間の犠牲は日常茶飯事、という様子に刀禍は違和感を抱き、なんとしても“ネクラ”を倒すと強く誓った矢先、次の犠牲者が! それは刀禍の相棒、夜空──。そんな彼を煽るように、“ネクラ”は姫野の姿をして現れた。“ネクラ”の目的とは!?
こちらは第4回ラノベチャレンジカップ《佳作》受賞作の続編となります。最弱主人公の刀禍は、精霊・夜空の力を得てあこがれの「剣士」になりました。だけどやはり最弱ということで剣士仲間から白い目でみられたりしてさんざんな目に遭いますが……。「最弱」というのはラノベ界では「最強」とほぼ同義になるわけなので、刀禍くんにはぜひ突き抜けた最弱をめざして欲しいなと思います。「俺TUEEE」を超えた「俺YOEEEE」が次のラノベ界の主流になるはず(キリッ)。
ヒロイン且つ相棒の、夜空さんの飄々とした感じがいつものとおりいい味を出しておりますね。
仮想が先か、現実が先か、終末予測論に対するラノベ・シーンからの返答(キリッ)
なうてのゲーマーである高校生、ミサキとジン。行く先は、大規模仮想現実RPG≪アルマゲドン≫。いつものようにログインした2人はその日、ゲームマスターのレオに謎の言葉をかけられる──「向こうの世界で会おう」。突然ホワイトアウトしたゲーム世界、ミサキとジンが飛ばされたのは“ただの”異世界なのか、それとも!? ……後に荒涼たる原野で2人が知る隠蔽された地球の真実とは!? 新たな世界の神をめざす幻想空間創世譚!
いまの世の中には、身代わりキャラや意思表示の代理デフォルメ造形みたいなものがあふれています。ゲームのアバターとか通信系スタンプとか、いろいろありますが、アバターといっても伴淳三郎とはまったく関係がありません。それはアジャパー。……さっさとググレよ(怒)。かくいう大ちゃん、自分の代理キャラには自作のにゃんこ画を使わせていただいています。ちなみに当編集部のショーちゃん(仮名)も脱力系のにゃんこ画をよく描きます。栗きちくん(仮名)は本人がそのままアジャパー、じゃなくてアバターみたいです。そんでね、ゲームのヴァーチャル空間に入りこんでてアバタってたら、元の身体のほうがえらいことになってたらどうなるか。これねえ、けっこうすごい話だと思うんだよなあ。
本作は講談社ラノベチャレンジカップ出身、『ベニ・コンプレックス』『RELIC』『ドラゴン・グレイヴ』他でおなじみ、曽我部浩人最新作。進路調査票の書き方で放課後に居残りさせられるなんていう地に足のついた場面から、とてつもなく壮大な展開にグングン進みます。止まりません。VR~AR上のいってみりゃ電脳空間のテラフォーミング!? ノーノー、ぜんぜん違います。しつこいようですが、この作品、けっこうすごいです。読んどいたほうがいいよ。しっかしアバターが実体化できレバねえ。大ちゃん、金髪男にするタラよ。誰も訊いてないレバ。
事件は渋谷でおこるものなんだなあ……
衝撃のラストで業界の話題をさらったあの『Chaos;Child』のその後の物語がメインライターである梅原英司本人の手によって描かれる完全新作!
人気ゲームであり、コミカライズされ、先日アニメ放送もされていた『Chaos;Child』の、ノベライズ版。原作ゲームシナリオライターの梅原英司氏、原作キャラデザのささきむつみ氏がそれぞれ執筆とイラストを担当しているので、まさに公式中の公式と言える出来映えであります。原作ゲームに登場したヒロインの後日談で構成されているので、ファンなら是非一読されることをお勧めしたいです。
このお話(というかゲームというべきか)の舞台は渋谷ですが、そうだなあ、やっぱりどうしたって「若者の街」というカテゴライズがあるから、渋谷は何かの舞台になりやすいですよね。もしくは「オタクの街」ということで秋葉原とかか……いや、秋葉原はもう外国の人にとっての観光地の一種だと思いますが。新宿とか代々木が新海アニメの聖地かもしれないし。──鶯谷とかなかなか舞台にならないよなあ(好きなんだけどなあ、けっこういいとこなんですよ)。