読めばあなたも八田未蘭の虜になる!
主人公・八田未蘭は暴走するし、妄想するし、表情もコロコロ変わる。そんなハイテンションな第1巻を読み終えるころには、「いっぱい笑った!」だけではなく、「私も未蘭と友だちになりたい!」と、すっかり彼女の虜になっていました。
2026年9月9日に第1巻が発売された『八田未蘭と青春に上等!!』は、孤高(?)の腐女子・八田未蘭を中心に繰り広げられる、底抜けに明るくて、高校生がちょっぴり羨ましくなる青春物語です。
ぼっち上等! 腐女子・八田未蘭の高校生活
なぜなら、クラスの一軍男子・練馬と桐嶋を題材にBL創作を楽しみ、一人でも高校生活を謳歌しているからです。
そう悟り、指を詰める(?)覚悟で練馬と対峙した未蘭に、彼が放ったのはまさかの一言でした。
いつから俺が
桐嶋 好きなこと
知ってた?
なんだ、この主人公。めちゃくちゃ好きだ!
まず、自分の“好き”を恥じていない。
一人だろうとなんだろうと、大好きなBLを全力で楽しむ。その姿勢がとにかく気持ちいいんです。
さらに練馬との関係が始まると、未蘭のいろいろな顔がどんどん見えてきます。
笑う。怒る。喜ぶ。傷つく。そして、相手に本気でぶつかる。
普段がハイテンションだからこそ、ふと見せる真面目さやまっすぐさが、これまた効く!
そして何より、人をよく見ている。
同性への恋心に戸惑い、誰にも打ち明けられずにいた練馬の気持ちを自然と汲み取り、彼の心をふっと軽くするような言葉をサラッと言えてしまう。
「この子、ただの面白キャラじゃないぞ」と。
練馬、お前もいいやつだな!
寡黙な一軍男子・練馬にも、ビシッと決まる台詞が随所にあるんです。
口数は多くないけれど、友人思いで義理堅い。そして未蘭が本気でぶつかってきたときには、彼もまた真っ向から応える。
本来なら交わらなそうな二人が、BL創作ノートが本人にバレるという最悪すぎるきっかけから、少しずつ距離を縮めていく。その過程がとにかく楽しいんです。
第1話は約60ページとボリュームがありますが、ハイテンションな掛け合いと次々に転がっていく展開で、驚くほどスイスイ読めてしまいます。
紙面は終始わちゃわちゃと賑やか。それなのに、大切な場面ではキャラクターの言葉や表情がビシッと決まる。
この緩急があるから、たくさん笑ったあとに、ちゃんと心に残るものがあるのでしょう。
友情でも恋でも、どっちでもいい!
男女だけど、今は友達。
このまま最高の男友達になってもいい。
いつか恋に変わってもいい。
どちらに転んでも、この二人ならきっと面白い。
そんなふうに、恋の行方よりも「二人がこれからどんな時間を一緒に過ごすんだろう」と思える関係そのものが、なんだかとても青春なんです。
好きなものに全力になって、くだらないことで笑って、ときには本気でぶつかって。気づけば、最初は交わるはずのなかった誰かが大切な友達になっている。
ああ、青春っていいなあ。
たっぷり笑ったあとにそんな気持ちが残るから、『八田未蘭と青春に上等!!』を読むと、ちょっとだけ高校生に戻りたくなるのです。








