日中合作の歴史グルメファンタジー
原作は、中国人の推塔天王による同名小説。漫画を担当するのは、本作が商業デビューとなる南冥青天。日中合作による、料理と歴史への興味が尽きない異世界グルメファンタジーの誕生です。
主人公は若き料理人! 市井の人々の幸せを願う心優しき転生者
とはいえ、趙辰はひとりの料理人に過ぎません。社会を変えるといっても、何ができるのか。そこで重要なツールとなるのが、転生時に授かった「システム」です。
ちなみに、「システム」によって高度な文化スキルを得た趙辰は、店内にこんな詩をしたため、飾っています。
食を通じて国を、そして社会の仕組みを変える!
たとえば、高貴な身分ながら「商人」だと偽って来店した客の「食べたことのない料理を」というリクエストに応え、とある料理を出したシーン。
「食べたことのない料理を」というオーダーに、趙辰は「ちょっとリスキーだが」と思いながら、この紅焼肉を提供。その整った身なりから庶民でないことはすでに察しており、それゆえにリスキーを承知で、未体験であろう家庭料理を振る舞った趙辰の観察眼と胆力。そして、客に賤肉をふるまうとは→庶民ですよね?というやり取りからわかる、機転が利く彼の地頭の良さもまた、趙辰というキャラクターの魅力を引き立てます。
また、ここで趙辰は「国の根幹をなすのは食」と説き、牛肉食を禁止した法を官僚たちが犯しているという不正と併せて、改善点を指摘します。
皇帝からの難題にチャレンジ! 料理人が国家の命運を左右する!?
皇帝・李世民(りせいみん)は今、国家財政の危機という問題を抱えており、解決策として「塩の専売」策が挙がるなか、その管理業務の仕切りを豚肉問題で評価した趙辰に依頼します。しかし趙辰はこれを固辞。生活に必要な塩の販売を国が独占すれば国は潤いますが、そのしわ寄せが庶民に来てしまう。人々の暮らしを思う、彼らしい思考です。ならばと、李世民は代案を出すよう命令。しかも期限は1ヵ月。さあ、どうする趙辰!? 現代の知識を持つ料理人の彼は、一体どんな解決策を見出すのか、気になるところです。
唐という一時代を築いた中国の国家を舞台に、市井に暮らす料理人が知恵と優しさと「システム」を駆使しながら、料理を通じて人々を豊かにしていく。転生や王宮内での不穏な人間関係といった要素も織り交ぜつつ、壮大かつ誰もが知る食材を取り上げる親しみやすさによって老若男女が楽しめる、好奇心刺激されまくりの異世界グルメファンタジーです!








