こんなの好きになっちゃうよ!
『とことんクズな渡良瀬なのに』のクズこと“渡良瀬”も、誰に聞いても「やめておけ」と即答されちゃうような男の人。
そんな渡良瀬のオンの顔もオフの顔も至近距離で見ることになるのが、渡良瀬の相方・花沢の妹“ののか”。
北海道のほのぼのとした環境から一転、都会のクズとの同居生活は刺激たっぷり。そもそも慣れない東京での新生活だって大変なのに!
でも、そんな不安だらけのののかに、クズの渡良瀬は優しくて……?
あれ? もしかして渡良瀬ってクズじゃないのかも? 本当はいい人なんじゃない?
新ネタおろすから来てよ
出待ちのファンの子と簡単につながるし、取っ換え引っ換えいろんな女の子と浮名を流してきた渡良瀬を、ののかは「クズだ」と思うし実際ほとんどクズなのに、ところどころのポイントがクズじゃなくて目立つんです。大草原にポツンといる牛みたいなものでしょうか。
特に、お笑い芸人としての渡良瀬のかっこよさに気づいてしまうんです。
『とことんクズな渡良瀬なのに』は、渡良瀬のクズ設定に加えて人気お笑い芸人との恋愛としてもすごく楽しいマンガです。ライブ配信にドッキリ撮影、お笑いの世界にありそうなことが少女マンガ的解釈でキュートに描かれています。
で、ののかがチケットを握りしめて劇場に足を運ぶと、そこには「リアコのファン」たちと仲良くおしゃべりしている渡良瀬がいました。
そして、どんなに「クズだな」と思っても嫌いになれないし、どんどんのめり込んでしまうところもリアル。
ところで、渡良瀬が「見に来てよ」とののかに渡した漫才ライブのチケットはF列1番。最前列ではないし、真ん中でもなく、かといって最後尾でもない、ほどほどの良席です。
でも、ののかはそのF列1番ではなくて、なんなら神席をはるかに超える極上の特等席で渡良瀬(とお兄ちゃん)の漫才を見ることになります。出囃子と心臓の音で耳が割れそうになるくらい最高なので、ぜひ読んでみて!








