著名な人、無名な人、かつては著名だった人。様々な人びととの交流の記憶を綴る、著者74歳の頃出たエッセイ集。長い年月生きた人の話は、ただあったことだけを語っても珠玉のエンタメになると思います。戦時中のヒトラーに心酔する日本の地方の若者、戦前はやった髪型など、サラッと出てくるものも見逃せない。むろん有名作家のエピソードも。(カラスヤ)
レビュアー
1973年生まれ。漫画家。著作に『カラスヤサトシ』『カラスヤサトシのおしゃれ歌留多』『強風記』『喪男の社会学入門』『毎日カラスヤサトシ』『オレは子を見て育とうと思う』『カラスヤサトシの世界スパイス紀行』『おとろし』など多数。『アフタヌーンはカラスヤサトシのもの』を「アフタヌーン」で連載中。近刊に新書館『カラスヤサトシの孫子まるわかり』、講談社『カラスヤサトシ』9巻、リイド社『カラスヤサトシの戦国散歩』があります。
近況:連休の予定を前もって考えられる人間に、いつかはなりたいものです。